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mystery...15 ページ15

家に帰るなり、ソファに座らされた。
なんでも大事な話があるらしい。


『それで、なあに?零兄ちゃん』

「組織から呼び出しがかかった。なんでも明日新入りを紹介すると言われた」

たぶん、お前の携帯にもメールが来ているはずだ。
そうはいわれたものの、まだ私のところにはメールが来ていない。....と思った矢先、メールが到着。


”話は明日。バーボンといらっしゃい”

とそれだけだった。
え、それだけ!?それだけなの!!?
それにバーボンって、零兄ちゃんのことだよね!?

ちらり、ちらりと服や持ち物を確認する。
盗聴器でもついているんじゃないかと焦ったが、何もなかった。じゃあ、何故……?


「? どうした?」

『いや、ベルモットからこんな連絡が...』

「……っ、たぶん見られていたんだろうなぁ。
ポアロにでも来たか」

はぁ、とあからさまな溜息をつく零兄ちゃん。


「疲れたろ、今日は好きなもん作ってやるから、リクエスト頼む」

そういってソファから立ち上がり、エプロンを付けた零兄ちゃん。


『ん〜、じゃあお言葉に甘えて!
ハムサンドとオムライスがいい!!』

「ははっ、食いしん坊だな...まったく」

『今日頑張ったご褒美だって!
転校初日のせいで、授業のたんびに、当てられたんだよ!?...それに、零兄ちゃんの作る料理はなんでも美味しいからね!久しぶりに食べたいんだ!』


ね?いいでしょ??
とお願いすれば、そんなこと言われたら作るしかないじゃないか、と照れたように頬を掻きながらも手際よくハムサンドを作り始めていた。



「出来上がったら呼ぶから、明日の準備をしておけ」

そういわれたので、大人しく指示に従うことにした。


(もっと話したいこといっぱいあったのに……。)


そんな思いは胸にしまっておいた。……きっと零兄ちゃんも疲れているんだ。
ご飯を作ってくれるだけありがたく思おう。


そう思って、零兄ちゃんに貸してもらった空き部屋の一つへと向かった。





*




明日の準備も終わり、とりあえず明日から何ていって学校を休もうかと考え始めた。


『風邪〜は、早すぎるか。じゃあ、忌引き?いや、誰だ?親戚に拾ってもらったって言ったの。
ん〜〜〜……』

ここにきて難問登場。
難しい。難しすぎる。嘘を考えるのが難しい。

ん〜〜と頭を数百回ほどひねっていた時、軽やかなノックと共に扉が開いて、零兄ちゃんが顔を覗かせた。


「できたぞ」

その言葉に一瞬で顔を輝かせたのは言うまでもないだろう。

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壟薇 - 面白いです!更新頑張ってください! (2019年9月19日 3時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
ミモザ - すっごく面白いです!次のお話も楽しみにしています!頑張って下さい! (2019年7月26日 11時) (レス) id: 9414b767e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャラルー☆ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年4月28日 21時

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