Friend Ship

急な愛の告白と。 ページ18

ベッドに近づき、肩をポンポンと叩く。

A「源さん、源さん」

源「んん…はい…」

寝返りを打ってこっちを向く。
急激に近くなる顔。

A「朝です。起きてください」

源「はい…」

ゆっくりと目を開ける源さん。
とろんとした目が虚ろに私を見つめている。

A「あの…」

源「A、さん…」

寝ぼけているのかゆっくりと近づく顔。
このままでは、キスしてしまう。

A「あの、え、ちょっと」

源「…え？…え！？あ、あああああああ」

いきなり驚いて離れる源さん。

A「無意識ですか？」

源「すいません…あの、その、へへへへ変なことをする気では…」

またその顔。申し訳なさげに、
怒られると思って俯いて、耳まで赤い。

私のいじわるな部分を呼び寄せるのは、
この可愛さのせいだ。

A「キス、したかったんですか？」

源「…そ、そんな」

A「教えて欲しいです」

源「どうしてですか？」

A「気になるからです。」

源「…したかったです。」

A「素直でよろしいです」

源「あの…」

A「？」

源「住まわしてもらって初日で申し訳ないし、変なこと言いますけど、いいですか？」

A「はい」

源「あの、Aさんのこと、一目惚れで。そのあの…す、好きなんです。だから、変な気起きてしまうんです。」

A「そ、それで？」

源「だからあの…付き合ってほしいとは言いません。ただ、気をつけてください」

予想外に予想以上の言葉がきて、少し笑いそうになった。

源「…変ですかね」

A「…考えがあるんですが」

源「…はい」

この先を言ったら、
私は、最低な人になるんだろうか。

物は試しで。→←夜は深く、朝は暖かく。

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