Friend Ship

野良犬を拾ったように。 ページ11

A「はぁ…なんか落ち着きました！ありがとう！」

源「いいえ、よかったです」

A「寂しいのは変わんないですけど…犬でも飼おうかな」

源「い、犬ですか？」

A「はい！可愛いし」

源「じ、じゃあ、僕が犬代わりって…どうですか？」

A「へ？」

源「Aさんが寂しくなったりしたら僕がいますし、疲れたら癒しますよ？」

A「えーと…」

源「は、なな、なんか気持ち悪いですね、すいません」

A「私、抱きついたりしちゃうかもですよ？」

源「…はい」

A「頭撫でてとか言いますよ？」

源「はいっ」

A「でも、星野さんが変な気おこしたら追い出しますよ？」

源「た、耐えます！！」

冗談で言ってるのに本気にしてる星野さん。
私のためなのか、自分がしたいのか…

他の男の人なら後者でも、星野さんは前者なのかも…と心を許してしまう私。

A「じゃあ、これから星野さんは私のわんこです」

源「わ、わん…？」

A「わんって言ってください」

源「わ、わんっ」

A「ふふ、可愛い」

源「からかわれてる…」

A「あ！コンビニ！」

源「あ、急ぎましょう！」

A「はい！あ、星野さんって」

源「下の名前でいいですよ」

A「源さんて何歳ですか？」

源「26です」

A「四つ上…」

源「そんなことよりコンビニ！」

A「あ、行きます！」

こうして私達は飼い主と飼い犬のような
不思議な関係になった。

はっきりと確かに。→←ありきたりな恋。

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