innocent sideRen (ページ6)

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翔「ここ」
　「めっちゃお洒落なところじゃん」

俺らは仕事をきっちり終わらせて定時で上がると、宮舘さんのお店来た。
煌びやかだが、上品でとても落ち着く雰囲気のビストロだ。
いつぞやのキャバクラとは大違い。

涼「いらっしゃい。カウンターでいい？」
翔「おー」
　「宮舘さん、お久しぶりです」
涼「目黒くん、久しぶりだね。どうぞ」

優しく微笑む宮舘さんがカウンターへ誘導してくれて、俺らも座る。

涼「二人とも何飲む？」
翔「とりあえずビール」
　「俺も同じので」
涼「かしこまりました。Aちゃん、ビール二つお願いします」
　『かしこまりました』

キッチンの奥の方で女性の声がする。
翔太くんは驚いた顔をした。

翔「もう人雇ってんの？当分一人でやるって言ってなかった？」
涼「そのつもりだったんだけど何というか、拾って？」
翔「拾う？！」
　『お待たせしました。ビールです』
　「ありがとうござ…」
　『あ、』

ビールを持ってきた店員は、この前、俺に酒をぶちまけた、あのキャバ嬢だった。

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