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「とりあえずこれで明日すぐ出られる」
ホテルの荷物を纏めて、一息つく。
時計を見れば、お昼を過ぎたころ。
朝から動き回ってたから、お腹すいた。
「ランチまだやってるかな？」
ちょうど近くに宮舘さんのお店がある。
ランチタイム行ったことないけど…
軽く身支度して出かける。
前髪も下ろしたままでいいやと軽く梳かして出た。
「晴れてるなあ」
休日は基本的に睡眠に充ててしまう。
起きたら夕方などがしょっちゅう。
久々に朝から起きて行動すると気持ちがいい。
お店の目の前に行くと、丁度Aちゃんがお店から出て来た。
「あ、Aちゃん」
『…あ、目黒さん。こんにちは」
「こんにちは。もうランチ終わっちゃったかな？」
『はい…』
「そうだよね。もうお昼過ぎてるもんね…」
『あ、でもちょっと待ってて下さい』
Aちゃんはランチタイムの看板を持って、店内に入って行った。
よく分からないが待っててと言われたので待ってみる。
数分後、店のドアが少し開いてAちゃんが顔を出す。
Aちゃんが手招きするので、そのままお店の中へ。
宮舘さんがカウンターの中に居て、お水を出してくれていた。
Aちゃんはそのままキッチンに向かう。
涼「目黒くん、いらっしゃい」
「宮舘さん、こんにちは。もうランチ終わっちゃったんですよね？すいませんもっと早く来たらよかった」
涼「全然。お店自体はもう終わったけど、目黒くんお腹すいてるだろうからお店に入れてもいいかってAちゃんが」
「え？」
涼「何か作って出してあげたいけど、俺はディナーの買い出しに行かなきゃだから、Aちゃんに任せてるよ。食べていって」
「すいません、ありがとうございます」
涼「Aちゃんの料理、前よりも上手くなってるから楽しみにしてて」
「ありがとうございます」
涼「じゃあ、俺は出ちゃうから。ごゆっくり」
宮舘さんは鞄を持ってお店を出る。
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作者名：翡翠 | 作成日時：2022年10月7日 23時
