第７話 〜変わらない、私が知る優しさ〜 ページ10
『誰か』はすぐに分かった。
「泉、千秋、薫」
三人は、目を見開いていた。
綺麗な顔が台無しだよ。特に泉。泉がそんな顔するの、初めて見たな。
なんて思っていると
「Aっ！」
体に、かなりの衝撃が。思わず「ぐぇっ」と言ってしまった。女子らしからぬ声だった。うーん、恥ずかしい。
ところで千秋、タックルはやめようか、紅郎が支えてくれなかったら倒れてるよ。さっきからありがとう、紅郎。
「また会えて嬉しいぞ！A、よく帰って来たな！」
ありがとう、私も嬉しい。千秋、変わらないね。けどタックルは本当に痛い。一応がついたとしても、私は女子だからね？
「A」
千秋に続いて、泉が近づいて来た。…なんか顔怖いんだけど、怒ってる？
「いたっ！なんでチョップ!？」
泉が私の頭にチョップをくらわせる。奏汰か、お前は。千秋といい、泉といい、痛いからね？
不満そうに私は頬を膨らませた。瞬間、泉に抱き締められる。
「泉…？」
「心配したんだからねぇ、馬鹿…っ」
「ごめん…。」
鼻をすする音が頭上から聞こえる。泣いているみたい。
「せなっちが泣くなんてね。まぁ、俺も泣きそう…っ」
「うっさい。っていうか、かおくん泣いてんじゃん」
泉は私から離れる。私は泉の顔を見た。
「A、見ないでよねぇ‼」
変わらないね、泉。
薫もね。泉が離れた瞬間来たね。ぎゅーっと抱きついてくる。…力を弱めてくれるあたり、優しい、嬉しい。
「Aちゃん、帰って来てくれてありがとう、会いたかったっ！」
そう言って離れる。そして薫は泉、千秋を見た。
三人はお互いを見て、うなずいた。…なんだろう？
「「「 お帰り、A」」」
「…ただいまっ！」
皆、お帰り、って言ってくれた。帰って来て良かったんだ、私は。
「…ありがとう、皆。」
また、涙が出できたよ。
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藍刻 零紗(プロフ) - りあゆきさん» 了解いたしました！ちょっとずつ直していきますね。指摘ありがとうございます！ (2017年8月22日 22時) (
レス) id: caba9fa115 (このIDを非表示/違反報告)
りあゆき(プロフ) - 深海くんの口調を、できればひらがなにしてほしいです。あ、初コメ失礼しました (2017年8月22日 20時) (レス) id: 1a940d4794 (このIDを非表示/違反報告)
藍刻 零紗(プロフ) - ちょこれーとさん» ありがとうございます！コメント、めっちゃ嬉しいです(*^O^*)更新頑張ります！ (2017年7月2日 19時) (レス) id: caba9fa115 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - テ*トお疲れ様でした！絵上手過ぎですか…°‐°無理のないように、更新頑張ってください！ (2017年7月2日 18時) (レス) id: f8ef116a38 (このIDを非表示/違反報告)
藍刻 零紗(プロフ) - ちょこれーとさん» ありがとうございます！そう言ってもらえるのは作者としてとっても嬉しいです(*≧∀≦*)これからも頑張るので、よろしくお願いします！ (2017年6月19日 16時) (レス) id: caba9fa115 (このIDを非表示/違反報告)
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