第3話 〜登校と緊張〜 ページ6
私の家から学校は近い。かなり近い。
少し歩けば学校に着いた。
あぁ、久しぶりだな、愛しい、けれども憎い、
夢ノ咲学院。
まずは職員室に行かなきゃね。私はプロデュース科だったよね…。アイドルでもあったんだよね…?アイドル科の校舎、どこだったっけ?無駄にこの学校広いからね。
「本当にどこだっけ?」
困った。とりあえず歩くか、あっちだった気がする。
「Aさん」
あれ、この声は、確か。
「椚先生…。お久しぶりです」
変わらないですね。堅物っぽいところも。
「あの、なぜこんなところに?」
「あなたを迎えに来たんですが?迷子にならないようにね。」
はい、確かに迷子になりかけてました、助かります。
椚先生についていくと、職員室に着いた。
そして大きなダンボールを渡された。ダンボールの上には三年がつける、緑色のネクタイ。
「あなたのクラスは3-Bです。教室はわかりますか?」
「は、はい。でも私、半年くらい不登校なんですが…留年しないんですか?」
なんとなく教室の位置は思いだしましたけど…。留年しないんですか、私。
「あなたは優秀ですし、大丈夫でしょう?留年したいんですか?」
「いいえ。」
そんなわけないでしょう。このダンボールの中身、三年の教科書か。
「あの、そろそろ教室に行っても…?」
ダンボール、重い。とりあえず教室に行って置きたいな。
「あぁ、どうぞ。鍵は開いているはずですよ、もう仁兎君が来ているので。」
私は椚先生にお礼を言って、職員室を出た。
そして、3-Bの教室の前。ドアを開けるため、ダンボールを床に置く。
「緊張するな…」
ここまで来たのだ、少しの勇気を出そう、
止まった時間を、進めよう。前に、進もうか。
361人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
藍刻 零紗(プロフ) - りあゆきさん» 了解いたしました!ちょっとずつ直していきますね。指摘ありがとうございます! (2017年8月22日 22時) (レス) id: caba9fa115 (このIDを非表示/違反報告)
りあゆき(プロフ) - 深海くんの口調を、できればひらがなにしてほしいです。あ、初コメ失礼しました (2017年8月22日 20時) (レス) id: 1a940d4794 (このIDを非表示/違反報告)
藍刻 零紗(プロフ) - ちょこれーとさん» ありがとうございます!コメント、めっちゃ嬉しいです(*^O^*)更新頑張ります! (2017年7月2日 19時) (レス) id: caba9fa115 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - テ*トお疲れ様でした!絵上手過ぎですか…°‐°無理のないように、更新頑張ってください! (2017年7月2日 18時) (レス) id: f8ef116a38 (このIDを非表示/違反報告)
藍刻 零紗(プロフ) - ちょこれーとさん» ありがとうございます!そう言ってもらえるのは作者としてとっても嬉しいです(*≧∀≦*)これからも頑張るので、よろしくお願いします! (2017年6月19日 16時) (レス) id: caba9fa115 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ