第21話 〜狼との再会〜 ページ25
零が、私を抱き締めている。
零の黒い、綺麗な髪が顔に当たって、少しくすぐったい。抱き締める力が強い。奏汰と同じか、それ以上に。
「零、くすぐったいし、痛い…。」
「少しぐらい我慢しろ、俺に散々心配させやがって。」
あの時と変わらない、零。
…まぁ、そんな事言いながら少し力を緩めてくれる。
ガララッ
誰か来た、誰?ちょっと、
「零、そろそろ離して。」
「あぁ?」
なんとか離れようとしていると、
「なにしてんだ、吸血鬼ヤロー。つか誰だ、そいつ……?
え、A先輩、です、か?」
彼がそう聞いてきた時、私は離してもらえた。
私の顔を確認して、彼は驚いた。
覚えていたんだね、嬉しいな。
「そうだよ。久しぶり、晃牙。」
「A先輩っ!」
嬉しそうに近づいて来る。こういっては悪いが、久々に飼い主と会った飼い犬のように。
「えっと…ひ、あ、お久しぶりっす。」
何を言えばいいか分からない、と言うように言葉がぎこちなかった。
「そう言えばわんこ、何でここに来たんじゃ?」
おじいちゃん口調に戻った零が聞いた。
「明星から、A先輩がいたって聞いて、三年の教室に行ったらいなかったから、ここにいるんじゃねぇかなって…。どうしても会いたかったから。」
つまりは勘なんだね。さすが狼、なのかな?
私は晃牙の髪を撫でた。
「うおっ、何ですか、A先輩。」
「なんとなく。…成長したね、晃牙。」
一年の時より、輝きが強くなってる。たくましくなったかな?
「ありがとう、ございます。」
晃牙は、少し顔を赤らめた。それが私には、
照れているようにも、嬉しそうにも見えた。
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藍刻 零紗(プロフ) - りあゆきさん» 了解いたしました!ちょっとずつ直していきますね。指摘ありがとうございます! (2017年8月22日 22時) (レス) id: caba9fa115 (このIDを非表示/違反報告)
りあゆき(プロフ) - 深海くんの口調を、できればひらがなにしてほしいです。あ、初コメ失礼しました (2017年8月22日 20時) (レス) id: 1a940d4794 (このIDを非表示/違反報告)
藍刻 零紗(プロフ) - ちょこれーとさん» ありがとうございます!コメント、めっちゃ嬉しいです(*^O^*)更新頑張ります! (2017年7月2日 19時) (レス) id: caba9fa115 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - テ*トお疲れ様でした!絵上手過ぎですか…°‐°無理のないように、更新頑張ってください! (2017年7月2日 18時) (レス) id: f8ef116a38 (このIDを非表示/違反報告)
藍刻 零紗(プロフ) - ちょこれーとさん» ありがとうございます!そう言ってもらえるのは作者としてとっても嬉しいです(*≧∀≦*)これからも頑張るので、よろしくお願いします! (2017年6月19日 16時) (レス) id: caba9fa115 (このIDを非表示/違反報告)
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