検索窓
今日:3 hit、昨日:24 hit、合計:322,374 hit

第21話 〜狼との再会〜 ページ25

零が、私を抱き締めている。

零の黒い、綺麗な髪が顔に当たって、少しくすぐったい。抱き締める力が強い。奏汰と同じか、それ以上に。

「零、くすぐったいし、痛い…。」

「少しぐらい我慢しろ、俺に散々心配させやがって。」

あの時と変わらない、零。

…まぁ、そんな事言いながら少し力を緩めてくれる。



ガララッ

誰か来た、誰?ちょっと、

「零、そろそろ離して。」

「あぁ?」

なんとか離れようとしていると、

「なにしてんだ、吸血鬼ヤロー。つか誰だ、そいつ……?
え、A先輩、です、か?」

彼がそう聞いてきた時、私は離してもらえた。

私の顔を確認して、彼は驚いた。

覚えていたんだね、嬉しいな。

「そうだよ。久しぶり、晃牙。」

「A先輩っ!」

嬉しそうに近づいて来る。こういっては悪いが、久々に飼い主と会った飼い犬のように。

「えっと…ひ、あ、お久しぶりっす。」

何を言えばいいか分からない、と言うように言葉がぎこちなかった。

「そう言えばわんこ、何でここに来たんじゃ?」

おじいちゃん口調に戻った零が聞いた。

「明星から、A先輩がいたって聞いて、三年の教室に行ったらいなかったから、ここにいるんじゃねぇかなって…。どうしても会いたかったから。」

つまりは勘なんだね。さすが狼、なのかな?



私は晃牙の髪を撫でた。

「うおっ、何ですか、A先輩。」

「なんとなく。…成長したね、晃牙。」

一年の時より、輝きが強くなってる。たくましくなったかな?

「ありがとう、ございます。」

晃牙は、少し顔を赤らめた。それが私には、

照れているようにも、嬉しそうにも見えた。

第22話 〜一年生の輝き〜→←【作者より】 感謝の気持ち



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (162 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
361人がお気に入り
設定タグ:あんスタ , 愛され , シリアス
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

藍刻 零紗(プロフ) - りあゆきさん» 了解いたしました!ちょっとずつ直していきますね。指摘ありがとうございます! (2017年8月22日 22時) (レス) id: caba9fa115 (このIDを非表示/違反報告)
りあゆき(プロフ) - 深海くんの口調を、できればひらがなにしてほしいです。あ、初コメ失礼しました (2017年8月22日 20時) (レス) id: 1a940d4794 (このIDを非表示/違反報告)
藍刻 零紗(プロフ) - ちょこれーとさん» ありがとうございます!コメント、めっちゃ嬉しいです(*^O^*)更新頑張ります! (2017年7月2日 19時) (レス) id: caba9fa115 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - テ*トお疲れ様でした!絵上手過ぎですか…°‐°無理のないように、更新頑張ってください! (2017年7月2日 18時) (レス) id: f8ef116a38 (このIDを非表示/違反報告)
藍刻 零紗(プロフ) - ちょこれーとさん» ありがとうございます!そう言ってもらえるのは作者としてとっても嬉しいです(*≧∀≦*)これからも頑張るので、よろしくお願いします! (2017年6月19日 16時) (レス) id: caba9fa115 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:藍刻 零紗 | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2017年6月6日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。