能力の妖怪 ページ18
Aside
泉はあの一件があってから錬金術指導担当ということになり、毎日夏目くんと一緒に試行錯誤している。
魔法と錬金術との合体技を考えるそうだ。
だから私は一人で特訓するしかなくて、少し寂しい。
でも暇な時に遊ぶ友達くらい私だっているんだよ!あの人のところへレッツゴー!
私は軽音部室に訪れた。ここには私の一番仲の良い友達がいるからだ。
一見誰もいないように見えるけどね。
私は大きく息を吸い込んで「零さぁぁぁああん!」と声を軽音部室に響き渡らせた。軽音部室は防音が施されてるから声は漏れないし安心だね☆
私の声に気づいてか、友達は棺桶の中からあくびをしながら起き上がった。
「A〜。毎回のことじゃが我輩その起こし方はあまり好きではないのう」
「でもこうでもしないと零さん起きないし」
零さんはカースト制があってもみんなと変わらず私たちに接してくれる。さすが三奇人だよね!
「………A、なぜ今日はここにきたのじゃ?」
「暇つぶし!泉と夏目くんが二人で頑張ってるから私も何か零さんに教えてもらおうと思って!」
「おお!Aも偉くなったのう」
零さんは私の頭をワシャワシャと撫でた。零さんの手は凄く心地が良い。
「よかろう、Aは何を教えて欲しいのじゃ?我輩が何でも教えてやるぞい。」
何でも、と言われても私は零さんが何を教えられるかわからない。んー、と悩んでみるが、この人試合中に体術も能力もほとんど何も使わないし………待って零さん何もしてない!?
「零さんって試合中に何してるの………?能力とか使ってるの見たことないけど…」
「まぁ本気を出さなくても勝てる相手は能力は使わずに終わることもあるのう。それに我輩錬金術なんて全くできないのじゃよ」
「錬金術が全くできない!?じゃあどうやって?」
零さんの目に直接訴えかけるように甘えた目で見ると、零さんは口を三日月の形にした。何とも妖しい顔に私はゴクリと息を飲む。
「我輩が使うのは妖術。妖の力を強く信じることによって発動させるんじゃ。」
「え、零さん吸血鬼キャラだよね!?吸血鬼って妖怪なの!?」
「人間の妄想によって作り上げられたというところは同じじゃろ?我輩は信じているがのう」
妖を強く信じる………かぁ。まだそういう非現実的なのは全然信じられないけど
でもなんか、妖術ってちょーかっこいいよね!
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朝霧藍 - 気にしない方針で大丈夫です。ありがとうございました。 (2017年9月10日 18時) (レス) id: f5e9b9845d (このIDを非表示/違反報告)
玲瓏(プロフ) - 朝霧藍さん» いや、ありがとうございますですが、、、。似てても、もう気にしない方針でいいでしょうか?これも何かの縁です。朝霧藍さんも頑張ってください!わざわざありがとうございました! (2017年9月10日 12時) (レス) id: 84d9c8d630 (このIDを非表示/違反報告)
朝霧藍 - 読ませていただきました。たしかに、似ている部分がありますね。でも、玲瓏さんの方が圧倒的に話の書き方が上手です。最初の一話読んだらその次も読みたくなってしまい、気づいたら全部読んでました。更新頑張ってください。応援してます。 (2017年9月10日 11時) (レス) id: f5e9b9845d (このIDを非表示/違反報告)
玲瓏(プロフ) - 朝霧藍さん» 朝霧藍様も少し読んでみていただけませんでしょうか。意見が欲しいです。最初の一話でいいので。 (2017年9月7日 16時) (レス) id: 84d9c8d630 (このIDを非表示/違反報告)
玲瓏(プロフ) - 朝霧藍さん» 見てきました。確かに似ているような点もありますがよくある設定なので仕方ないかと。 (2017年9月7日 16時) (レス) id: 84d9c8d630 (このIDを非表示/違反報告)
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