8 小悪魔 ページ8
「英斗!」
英斗の胸に飛び込む。
「よろしくお願いします!」
涙が止まらない。これは、本当。
「よっしゃ!」
ガッツポーズする英斗。感情出し過ぎでしょ……。
「指輪とかお金ないけど、いつかは買うから」
私の期待のこもった視線を誤魔化すように、英斗は言う。
「期待しないで待っとく」
私は恥ずかしさを誤魔化すように、涙をぬぐった。
嘘だけど、涙は嘘って言おう。
「英斗。言いたいことがあるの」
「何?」
深呼吸する。英斗は私の嘘を受け入れてくれないかもしれない。でも、覚悟はできてる。
「泣いたの、嘘だよ」
「え?」
英斗がブツブツ呟いている。自問自答してるんだろう。これは、英斗の癖。
「まじか」
「まじだよ」
私は微笑んだ。
「お前、小悪魔だな。そんなところも可愛いけど」
照れたように言う英斗。
「これからも、ずっとずっとよろしくね! 終身刑なんだもん」
「分かってる」
私たちは笑いあった。
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玲莉(プロフ) - 七海さん» こんにちは!コメントありがとうございます!こちらこそ読んでくださってありがとうございます!更新がんばります! (2017年12月7日 15時) (レス) id: 71304d3f19 (このIDを非表示/違反報告)
七海 - こんにちは!私恋愛裁判大好きです!ありがとうございます! (2017年12月5日 20時) (レス) id: e124991343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玲莉 | 作成日時:2017年12月5日 16時