続き ページ15
「……ん?スマイル?」
かち、
とそちらの視線がこっちに向き、目が合う。
彼の眼に反射した自分の紫が見えた。
そう。それ。お前はその色でいいの。
心が満たされた途端、声が近くなる。
「スマイル!!!!!!!」
『、え?』
「いやこっちのセリフだわ。急に黙ったままかたまんないでくんね?なに、熱中症??」
『いや、ちがう。なんか、ぼーっとしてた。』
「声聞こえないの怖すぎるだろ。大丈夫か??」
『うん、』
「あ。スマイル、ほら、」
『ん?』
ぴた、と頬を両手で挟まれる
『っい……つめた。』
「キンキンに冷えたやつ持ってたから冷たいでしょ?」
確かに。
お前駄菓子屋のジュースはいってる冷凍庫に手突っ込んでたし。
おばちゃんめっちゃにこにこで見てたけどな。
『…………』
暑さで熱中症といかなくても熱をもっていたのか、冷たさに挟まれる両頬が気持ちいい。
自分の手でその当てられた手を更に頬に押し付ける。
「えっ」
『なに』
「いや……なにしてんの??????」
『この時期貴重な冷たさを味わってる』
「言い方きも」
『つめてえ』
「おい俺の冷たさ独占すんなよ」
俺の冷たさってなんだよ
『お前からやってきたんだろ………』
「人の親切心以上に味わいすぎでーす。
離せ」
『けち』
「うるせえ」
離れてった冷たさが名残惜しい。
彼だからかもしれんが。
なんて口が裂けても言わないけれど。
「あ、」
何か思いついたのか急に隣で立ち上がった彼はズボンに着いた砂を払う。
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すまさんの口調難しいわからない(絶望)
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作者名:白身 | 作成日時:2022年3月4日 17時