母のピザは世界一。 ページ5
おとじゃさんを抱き抱え、おついちさんと共に食卓へ向かうと、あにじゃさんが既にピザを頬張っていた。
弟「あ!あにじゃだけずるいぞ!」
腕の中で暴れたおとじゃを落とさないように、Aはそっと下ろしてやる。
おつ「あなた達、人様の家ではお行儀よくしなさい」
兄「ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”」
弟おつ「「なんか喋れ」」
Aは2人にもピザを盛ってやり、自分も一切れ口にする。母は手当てを私に任せ、どこかに行ったと思ったら、昼食の用意をしていたのか。料理が得意な母が作るだけあって、なかなかに美味い。
兄「このピザは今まで食べてきたピザの中でダントツに美味い!」
弟「おお!これは確かに美味い!!もう一切れ!」
おつ「んん〜!美味しい!」
母「あらあら!嬉しいわぁ。こんなに美味しそうに食べてくれるなんて作った甲斐があったわね!」
母はなかなかにご満悦なようだ。
ピザを口いっぱいに頬張る兄弟についたケチャップを拭いてやると、2人は、えへへと笑う。
かわいい。かなりかわいい。
「ほら、おついちさんもおかわりどうぞ?」
兄弟が平らげてしまいそうだったので、何とか1枚手に取り、おついちの皿に乗せてやる。
おつ「Aちゃんありがとう!これ、貰っていいの?」
「おついちさんの分ですから!たくさん食べてくださいね!」
なんて優しい子なんだ、と呟きながらおついちもピザを頬張った。
昼食を食べ終えた私たち。それぞれがおいしかった、ご馳走さまと一息ついていた。
いっぱいになったお腹をぽんぽんと叩きながらあにじゃさんが、うん、と確かめるように頷いたあと、言った。
兄「ママさんのピザは世界一だな!」
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作者名:レイ | 作成日時:2018年6月11日 21時