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次に、恵が打者としてボールを待ち構える。


あえて近くに打つことで時間を稼ごうとしたが、東堂によって防がれてしまい「アウトー」との五条先輩の声が聞こえてきた。


続いてパンダもカキーンっと良い音をさせながらボールを打ち、軌道の先にいた三輪が取れなかったことから、1塁へ進むことができた。


その次に真希がバットを構える姿を、皆真剣な表情で見つめる。


…そう言えば、真希って運動神経抜群だったような。


そう思いながらAも真希の方を見ていると、良い音を響かせながらボールは遠くへ飛んで行った。


ホームランか?と悠仁もおぉっと嬉しそうに声に出す。真希本人も「よぉ〜し、3点。」と呟いて余裕そうに1塁へと進もうとした。


しかし、そのボールの先では空で待ち構えていた西宮が少し呆れ顔でボールをキャッチしている。


その様子に次の塁へと向かおうとしていたパンダや野薔薇がうわっと心底嫌そうな顔をした。


そしてベンチの悠仁や棘も「セッコ〜!!」「おかかぁ!」と異議ありな様子。その中恵だけが冷静に「釘崎ー戻れー」と棒読みで声をかけていた。


西宮はそんなクレームも知らんぷりで背を向ける。


…なお、京都校側は人数不足につき外野手1名のみ呪術使用が許可されていたのだった。

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作者名:レイ | 作成日時:2022年3月18日 1時

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