【呪術廻戦】毒を以て毒を制す、はずだった【五条悟】 (ページ9)

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「東北のマー君たぁ、あたしのことよ」

野薔薇が自信満々にそう言うと「東北のマー君はマー君だろ」「マー君投手だぞ～」「おかか～」とヤジが飛んでくる。

ヤジに野薔薇がうぐぐっと何も返せないでいると、京都校チームの真依がガタガタと、なにやら機械らしきものを運んできた。

そして、機械のど真ん中には大きく『メカ丸』と書いてある。

…いや、まさか…

「ちょっと待てェ～!!」

野薔薇が勢いよくメットを投げつけ指さすと、真希を除いた東京校のみんなを引き連れて悠仁も「釘崎がキレた、乱争だぁ～！」と寄ってくる。

「どう見てもピッチングマシーンだろうがァ！」

「なぁに言ってるの？スペアよ、スペアメカ丸。そっちのパンダが一昨日壊したんだから当然でしょ？

ぴっちんぐましーん…？よく分からないわ。貴女機械詳しいのね、もしかしてオタク？」

野薔薇はピキっと青筋を立てて怒りながら「次から次へとよくもまぁ～…曲がりなりにも高専生がよォ…！」と呟くと、「おらぁ！やってやんよォ～!!」と叫びながら飛んできたボールを打ち、走っていった。

「お、出塁した」

「…ヤケクソだな」

悠仁がそう言うと、恵はため息をつくようにそう声に出す。

「…あのふたり、なんでずっとあんな感じなのかしら…」

歌姫先生の声に、Aは「まぁ、この間の交流戦のことを考えれば大丈夫ですって…ただ根っから性格が合わないだけで…」と苦笑いで答えた。