【呪術廻戦】毒を以て毒を制す、はずだった【五条悟】 (ページ7)

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「僕～ルーティーンって嫌いなんだよね～。毎年この箱に勝負方法を入れて、当日開けんの」

五条先輩はそう言いながら目の前にいた悠仁に箱を投げ渡す。…突然のことでもしっかりキャッチできちゃうの、すごいよね。

五条先輩が引いてみな、と言わんばかりに頷くと悠仁はおみくじを引くように混ぜながら一枚の紙を引いた。

その紙には『野球』という文字とともにちょっとした野球ボールのイラストが入っている。

…ちなみにこのくじを書いたのはAである。

「んえ？んえ？」

想定外の文字に悠仁が目をぱちくりさせていると、両サイドに学長コンビが寄ってきて「え？」「野球ゥ～!?」と声に出している。悠仁は「いたの!?」とそちらの驚きの方が大きい様子。

…そりゃそうよね。左に楽巌寺学長、右に夜蛾学長って、なかなかビビるよな。

「どういうことだ、夜蛾」

そう怒ったような声色で問う楽巌寺学長に夜蛾学長は「いや、私は確かに個人戦と…」と言ったところで、五条先輩がいつの間にか部屋から消えたことに気が付いた。

夜蛾学長は一瞬Aと目を合わせてから、

「待て悟～!!」

と怒鳴るように追いかけていった。

…なお、当の本人は建物を出ると伸びをして、心底楽しそうな表情でその場をあとにしていた。