【銀魂】及川さんの弟さん。【HQ】③ (ページ4)

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双子になって九十ニ日目。ページ4

あれから何事も無く....いや何事も無いはちょっと違うか、

日向くんが平日真昼間から病院にお見舞いに来て、迎えに来た先生に超怒られてたとか、

矢巾達がバレー部員の言葉を添えた色紙を持ってお見舞いに来てくれたりとか、

溝口くんがストレスを溜め込んだことを怒りにきて凄い怖かったけど溝口くんが置いていった袋の中に俺の好きなお菓子やフルーツとかが入っていて今食べれないのになぁwと思いつつもその優しさが嬉しかった...とか、

思ってたよりも毎日人が来てくれて退屈はしなかった。

それと同時にこんなにも沢山の人の優しさに恵まれてたんだなあと思って何度か泣きかけた。

退院の日。

お母さんと徹が迎えに来てくれた。

胃の傷は完全にとまでは行かないけど、大方治ってきたらしい

それでも激しい運動は厳禁だそうで、マネの仕事も半月位は許さないと言われてしまった。

遮光用のメガネは結構種類があって徹達が選んでくれたメガネは蝶番の辺りに青城カラーが入っていてとても気に入った。

それを付けて外を歩くと全然眩しくなくて現代医療の力は凄いなと改めて感じた。

目のことで忘れがちだった睡眠薬の方はこれからは基本徹が預かる事となった。

車に乗り込むとお母さんにおかえりと言われ、目尻が熱くなる

少し経つと動き出しエンジン音が聞こえてきた。

服を引っ張られたかと思うと徹が俺の肩に顔を埋めていた。

「徹？」

「...俺ね。倒れた怜羅みて最初このまま死んじゃうんじゃないかって思ったんだよ。
でも怜羅今生きてる。今俺の隣で笑ってる。
良かっだ...！いきててよがっだ！！」

そう言うと徹が泣き出してしまった。

「本当よ。びっくりしたんだから。お母さんｯもっと頼って欲しかったなぁ血は繋がってなくても母親だからねｯ｣

運転しながらお母さんも泣き出してしまって俺はあたふたする。

「お、お母さんも徹も泣かないで？これからはちゃんと頼るから、ちゃんと生きてるから。泣かないでよ...ｯ」

俺も涙が出てきて家族3人揃って泣き出してしまった。

家に着くと俺を心配して出迎えてくれた岩泉にぎょっとされた。

徹だけならともかく俺も、お母さんも泣いているからびっくりしたんだろう。

俺たちは岩泉に慰められてようやく泣き止んだ。

みんな暖かかった。