双子になって九十九日目。 ページ11
浅草寺を始め、スカイツリー、アメ横などを回った俺たちは最後、牛島が予約したホテルへ来ていた。
「及川様ですね...二人用のお部屋と三人用のお部屋でご用意させて頂いております。この鍵をお使い下さい。」
受付の人から鍵を受け取って部屋に向かう。
先に預けておいたのでもう部屋に届いているはずだ。
「...じゃあどう分かれる？」
「まぁ、薬とかあるし俺と怜羅は同じ部屋の方がいいよね。」
「んじゃ、俺と花巻、阿吽と怜羅で分かれるか、」
「りょうかーい。」
部屋の前で花巻達と分かれ、部屋の扉を開けると我先にと徹が駆け出した。
「俺ここー！！！！」
ぼふんッ！！！
そう言いながら徹は1番手前にあったベッドに飛び込んだ。
「あ"っ！及川ー！！！ずりぃぞ！！！」
そう叫びながら岩泉がその隣のベッドに飛び込む。
「え、まってまって...俺簡易ベッドなの？？？」
元々二人部屋らしいこの部屋は1番奥のベッドが少し小さめの簡易ベッドだった。
俺1番この中でデカいんですけど...！？
「ほら、俺実は195cmあるし...｣
「いや全然理由になってないよ！？！？」
「及川の言うとおりだ。俺も2mあるし」
徹たちがうるさいので仕方なく寝転んでみると膝から下がベッドから飛び出てしまった。
「これで寝ろって言うの？？？？」
「「おう/うん」」
「交代な！！交代！！！明日は俺そっちで寝るから！！！」
「おうおう、騒がしーな。」
ガチャリと扉を開けて入って来たのは松川と花巻、向こうは用意が終わったみたいだ。
「ベッド決め？...怜羅がそこなの？」
「やっぱ花巻もそう思うよね！！変われ！岩泉！」
「明日な、明日。」
「言ったね！？絶対だかんね！！」
「怜羅、岩泉、うるさい。」
声がした方を向くとにっこりと笑った松川がいた。
ｱｯ....
「「すんません....」」
にっこり笑う松川を背後に俺たちは急いで片付けを済ませ、夜ご飯を食べに出かけたのであった。
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作者名：しばいーぬ | 作成日時：2021年11月26日 19時
