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なんてタイミングだろう。
新野先生は私の心が読めるのだろうか。
私は職員室の方向を向いて拝んだ。
ユキと名乗ったオレンジ色の髪の子が『?』と不思議そうに私を見ている。
「よろしくお願いいたします。」
と、挨拶をするとユキさんはニコッとする。
?『では、1回寝巻きを脱いじゃいましょうか』
深紫の髪の子が私に言う。
「えっと、あなたは…」
?『私はトモミ。そして、こっちの小柄な子が』
?『おしげでしゅ!』
と、2人が自己紹介してくれる。
「改めまして、Aです。挨拶が遅くなっちゃったけど、よろしくね」
『はいっ!』と元気な挨拶をしてくれる女の子3人。久々に女の子と喋ったのでなんだか嬉しい気分になる。
先程トモミちゃんが言ったように、寝巻きを取ろうとした、が
(あ…。でも、怪我は背中が多いから…3人をびっくりさせてしまう…)
私が寝巻きを脱ぐのを躊躇っているのをみて、おしげちゃんが私の手をぎゅっと握った。
おしげ『Aさん、私たちは事情を知っています。なので、大丈夫でしゅ!』
そう言ってニコッと笑ってくれた。
その笑顔に安堵し、私は寝巻きを脱ぐ。
ユキ『さぁ、さっぱりしましょうね』
そう言って背中を拭いてくれる。
ユキ『わぁ…。Aさん、お肌ツルツル…!』
ユキちゃんがそう言うと、トモミちゃんが『私も触りたいっ!』と、私のほっぺに手をおいた。
トモミ『わぁ…もちもち…どうしたらこんな肌になれるの…?』
今汗が出てるので顔を触られるの恥ずかしいんだけどな…そう思いながらも、トモミちゃんの手が冷たいので、気持ちよくてそのまま目を閉じてしまう。
トモミ(かっ…かわいいっ!)
ユキ『よしっ、背中終わったよ!あとは前だね』
「んなっ、ま、前は自分でやるよっ!」
ユキ『だぁめ、私たちが責任もって体を拭くんだからね!』
「へっ?!ユ、ユキちゃんの助平っ!///」
ユキ『はいはい、助平でもなんでもいいですよ〜だ!』
このやり取りが楽しくて、ユキちゃん、トモミちゃん、おしげちゃんと顔を見合わせて、あはは!とみんなで笑いあった。
ユキちゃんたちが綺麗に体を拭いてくれたおかげで、すごくサッパリした気分になる。
ユキちゃん達が医務室から退室し、私はもう一度横になる。
それにしても、新野先生、どこに行ったんだろ
トントン、と再び障子が鳴る。
スっと開いた障子の方を見る。
「あ…新野先生」
新野先生が2人の生徒を連れて入ってきた。
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しらすは釜揚げしか勝たん(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございますー!今回はただの番号振り間違いでしたので間に物語が入ることはなかったです(´∀`;)ホッ!気づいて下さりありがとうございました!さくらさんも体調にお気を付けて!もうすぐ終わるその2も、これから始まるその3も是非見て下さいー! (2021年7月20日 9時) (レス) id: 1903d8bb4f (このIDを非表示/違反報告)
しらすは釜揚げしか勝たん(プロフ) - 雛鳥さん» コメントありがとうございます!面白いって言ってもらえて嬉しくて涙が…!雛鳥さんも体調にお気を付けて!お気遣いありがとうございます! (2021年7月20日 9時) (レス) id: 1903d8bb4f (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 暑いですね〜…毎日、楽しみに読んでいます!もうすぐ、その3ですね!頑張って下さい!!あの、《42》がありません。体調には気を付けてね!(´Д⊂ヽ (2021年7月20日 7時) (レス) id: 4385f0a431 (このIDを非表示/違反報告)
雛鳥 - 1番最初から読んでハマりました!とっても面白いです!これからもキャラといっぱい絡みつつ作者さんも最近暑くなってきたので体調に気をつけてください! (2021年7月20日 7時) (レス) id: 4ab8794890 (このIDを非表示/違反報告)
しらすは釜揚げしか勝たん(プロフ) - チロルさん» コメントありがとうございます!すんごく嬉しいですー!ありがとうございます!これからも見てってください!(b・ω・)b (2021年7月19日 23時) (レス) id: 1903d8bb4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しらすは釜揚げしか勝たん | 作成日時:2021年7月12日 22時