【忍たま】私、事務たまになりました！その2

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恥ずかしさで顔がどんどん熱くなるのがわかる。対象に伊作先輩は嬉しそうだ。

食満『そうと決まれば、問題は武器だ。Aは忍具使ったことは無いんだよな？』

｢はい…まだ棒手裏剣の練習出来てないです…｣

食満『なら、鳥の子やマキビシはどうだ？』

｢土井先生の授業で使い方を習ったことはあります。｣

食満『なら、問題ないだろう。』

｢実践したことないのですが…｣

食満『三木ヱ門が一緒なら大丈夫だろう。まぁ、もし心配なら打竹も持っていくといい。』

｢打竹って…火種を持ち歩くあれですよね？｣

食満『あぁ、三木ヱ門は火器の扱いに長けているからな。持っているとは思うが、大事をとって持っていくのもありだろう。』

さすが用具委員長。頼りになりすぎる。

｢あ、ありがとうございます…！｣

叔父様が"なにか道具が欲しかったら言ってください"と言ってくれているので、後で貰っておこう。

食満『いいか？とにかく無理をするなよ。』

ビッと箸をこちらに向ける食満さん。

｢はい！分かりました！無理しません！｣

伊作『留三郎、行儀悪い』

スマンと箸を下ろす食満さん。

｢ふふ、何だか、食満さんはお父様みたいですね。伊作先輩はお母様みたいです｣

食満『俺がお前の父上？なら絶対嫁にいかせないぞ』

伊作『僕がAさんの母上なら、これからもうんと甘やかしてあげないとね』

あはは、と3人で笑う。
その後も3人で喋りながら夕食を楽しみ、私は自室に戻っていった。



伊作『Aさん戻ったね、お父さん』

食満『誰がお父さんだ』

伊作『あぁ、心配だなぁ…。』

食満『お前が見に行かなければ大丈夫だろう。』

伊作『？どういう意味だい？』

食満『いや、なんでもない。しっかり道具の説明もしたし、大丈夫だろう。』

食満(お前が行くとAが不運に巻き込まれかねない…なんて言えない)

伊作『？まぁいいや。それより留三郎、聞いた？』

食満『？なにをだ？』

伊作『伊作先輩…だって！』

食満『あぁ、言ってたな』

伊作『この前まで言ってくれなかったのに…！嬉しい！』

食満『…良かったな』

伊作『留三郎、今羨ましいって思ったでしょ』

食満『…っ！そんなことは無い！』

伊作『隠さないんでよ、同室じゃないか』

食満『…あぁ、羨ましいな。』

食満(いつか俺も…｢食満先輩♡｣…って絶対に呼ばせてみせる！)

伊作(留三郎…顔が凄いことになってる…放っておこう)

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