34 ページ37
田村『それで、なんでAは食堂にいるのだ?』
「今日街に行った時に助けて貰っちゃって、そのお礼に豆腐入りのお団子作ってたの。」
田村『変なやつにでも会ったのか?大丈夫だったか?』
三木ヱ門くんが心配そうに聞いてくれる。
「うん、すぐに助けてもらったから大丈夫だったよ」
よかった、と言う三木ヱ門くん。すると
?『三木ヱ門、誰と話してるんだ?』
三木ヱ門くんの後ろに緑青色の忍び装束を着た人が立っていた。この色は、善法寺さんや立花さんと同じ色だ。
「6年生のかた…ですか?」
?『あぁ、会計委員会委員長、潮江文次郎。忍術学園一忍者していると言われている男だ。』
そう言って『ギンギーン』と笑う潮江さん。
「Aと申します。先日から事務の仕事をさせていただきます。」
潮江『あぁ、仙蔵が言ってた事務たまって言うのはお前だったのか』
団蔵『潮江先輩、Aさん、算術得意なんですよ!今度手伝ってもらってもいいですか?!』
潮江『団蔵、会計委員としての誇りはどこにやった!』
団蔵くんが怒られて『ごめんなさい…』としょんぼりしてる。可愛いけど、少し可哀想。
「すみません、私が手伝わせて欲しいとお願いしたんです。」
そっと団蔵くんの肩に手を置く。『えっ』という顔をする団蔵くんに「大丈夫だよ。」という意味で笑顔を向けた。
潮江『…そういうことだったのか。しかしな、委員会の事だ。会計委員が責任をもってしなければいけない。分かってくれA。』
「はい、突然変なことを言ってすみませんでした。」
きっと潮江さんは分かっているのだろう。
団蔵くんが私に頼んだということ、私がそれを庇っていること。
団蔵くんに非がいかないように私に合わせてくれたのだ。
(潮江さんっていい人だな…)
潮江さんはニッと笑い、『でも、気持ちだけ貰っておくからな』と私の頭を撫でてくれた。
すると、
ぐーきゅるる…
誰かのお腹がなった。
田村『そういえば、腹減ったから食堂に来たんだった…でももう何も残ってなさそうだな…』
「あ、甘味で良いなら…。」
そういうと、会計委員会の子がバッとこちらを向く。
「実は、お団子作るのに夢中になって、作りすぎてどうしていいか悩んでたところなの…。もし良ければ食べて欲しいなぁ…なんて」
会計委員『ぜひ!!食べたい(です)!』
602人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ずんだ餅 - うわ、、すこ✨ (2023年3月7日 8時) (レス) @page50 id: 366c5c0809 (このIDを非表示/違反報告)
しらすは釜揚げしか勝たん(プロフ) - ゆりりんさん» 熱烈な愛の告白ありがとうございます(めっちゃ嬉しい)これからも末永く爆発させていきますのでよろしくお願いします(b・ω・)b (2021年7月23日 19時) (レス) id: 1903d8bb4f (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 好き!(挨拶)他の二次創作が読むものなくなって久し振りに忍たまを見に来たら爆発しました。本気(マジ)で主さんありがとう。 (2021年7月23日 17時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
しらすは釜揚げしか勝たん(プロフ) - こころさん» コメントありがとうございます〜!頑張るので末永くよろしくお願いします〜!! (2021年7月11日 20時) (レス) id: 1903d8bb4f (このIDを非表示/違反報告)
しらすは釜揚げしか勝たん(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます!すんごく嬉しいです〜!!!繰り返し読んでいただけるとか…最高です…!!!これからも頑張ります!(b・ω・)b (2021年7月11日 20時) (レス) id: 1903d8bb4f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しらすは釜揚げしか勝たん | 作成日時:2021年7月5日 1時