救済措置を継続せよ【名探偵コナン】

懐かしの来客 降谷side ページ12

現在ポアロにて、安室透こと降谷零はとある危機に直面していた。
それはいつも通りポアロで働いていた昼過ぎの事。
複数のスーツ姿の男性達が来店した所から始まった。
サラリーマンなど、たまに2人組や3人組で来るスーツ姿のお客さんがいる為いつもならなんとも思わない。
が、今回は違う、スーツ姿よりもその人物達に問題があった。

「…潜入調査、ねぇ」
「連絡よこさねぇと思ったらこんな所で働いていたとは…」
「安室、透」

そう警察学校時代の同期と再会してしまったのだ。

昼のピークは過ぎ去り現在、店内には俺と松田、萩原、伊達の4人しか居ない。
そして俺はボックス席に座らされ3人から尋問を受けている。
流石に詳しい内容を、話す事は出来ないのである程度端折って説明はした。

というか、なんでこいつら3人仲良く来てるんだ。
松田とか喫茶店来るような奴じゃないだろ。(偏見)

「ていうか降谷お前そのキャラどうした？」
「あの降谷が爽やかスマイルって…」
「仕事だ…ほっとけ」

まさかコイツらだとは思いもしなかった俺はいつも通りの安室透スマイルで出迎えてしまい軽く死にたくなっている。…屈辱。

嫌そうな顔を隠しもしない俺を見て萩原が苦笑いを浮かべる。

「まさかあの子よりも先に降谷に会う事になるなんてな」
「だな、」
「まぁ、代わりに降谷に会えたのは良かったな」
「あの子？誰かを探しに此処に来たのかお前ら」

なんでよりによってポアロなんだ。久しぶりにこいつらに会えたのは嬉しいが、

「俺ら命の恩人に会いたくて来たんだよ」
「命の恩人？」
「そうだ！俺達ある1人の少女に命を助けられてるんだよ」
「そうなのか…因みに誰なんだ？」

こいつらも俺の知らない所で色々あったんだな…
大事な仲間を助けてもらったその子にはポアロに来た時俺からも礼をしないとな。

「倉科Aっていう黄色い目をしたガキだよ。此処もそいつが教えてくれた。」

……お礼に特製激辛ペペロンチーノをご馳走しよう。
え？AさんってあのAさんだよな…
頭はいいが白衣を着てる変人(失礼)の何故かこの前おしるこを押し付けて来たあのAさんだよな？

「彼女がお前らを助けたのか…」
「お、やっぱり知ってんの？降谷」

カランカランッ
「安室さん、あのさ…」
「コナン君！」

話を続けていると店の扉が開きコナン君が入ってきた。

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