2人目の救済 松田side ページ36
「松田ぁ!!もう一つの爆弾の在り処が分かった!!米花中央病院だ!警察に通報が来たらしい!!」
病院…!
タイマーは残り3秒を切りパネルに答えが流れ始める。残り1秒といった所で俺は最後のコードを切った。
「……。」
パネルに流れた米花中央の文字恐らく萩原が伝えて来た場所で間違いない。
緊張感が解れ俺はそのまま後ろの座席に体を預け息を吐く。
数秒後、再びゴンドラは動き始め俺を地上へと降ろした。
「松田!大丈夫か?ヒヤヒヤしたぞ」
「松田君何をしていたのよ!」
「悪りぃな、少し悪魔の囁きに乗りそうになっちまってたんだよ。それよりも時間がねぇ、早くもう一つの爆弾止めに行くぞ。」
下に降りた途端2人が詰め寄ってくる。
それを宥めつつ現場を他の刑事に任せ俺達は車へと急いだ。
ーーーーーー
ーーー
ーー
米花中央病院に到着すると既に病院の外には避難した患者や病院関係者でごった返していた。
人混みを掻き分け病院の中へ入る。
萩原達もそれに続く、
ロビーで待機している警察の1人に声を掛ける。
「爆弾は何処に?」
「は、はい!爆弾は…階の……の下にあるそうなんですが…」
「分かった」
何かを言いかけていたがそれを聞く前に俺はロビーを抜け階段を駆け上がり爆弾が仕掛けられている場所へと向かう。
「っあそこか!!」
警察達が包囲している場所に走り警察を押し退け解体しようと爆弾に近づく
しかし、
「あ?何っだこれっ、どうなってやがる」
「松田お前早すぎるんだよっ!って、どうした?」
「何かあったの……えっ!?」
俺に後から追いついた萩原と佐藤も怪訝そうに声を掛けてきたが、爆弾の方へ目を向けると俺と同じ様に固まった。
「ば、爆弾…解体どころか…」
「バラバラじゃねぇか…」
そう、爆弾はコードが切られているどころか部品が全て取り外され見事に分解されていた。
「こ、これ誰がやったの…?」
「それが私共も通報を受けやって来た時には既にこの状態で…」
佐藤が近くの警察に尋ねる。
警察以外の誰かが分解したのか、犯人な訳ねぇし…そんな事を普通の一般人に出来る訳もねぇ。
萩原も同じ事を考えたのかその警察に問いかける。
ーーーーー
話の内容に疑問を持つ方も居られると思いますが、萩原研二を救済した事により、未来が変っている貯め観覧車での状況や会話など一部変更させて頂いています。
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ミコト(プロフ) - 1412さん» ……確かにっ(衝撃)ご指摘有難うございます!修正しておきます!! (2020年1月9日 22時) (レス) id: 9d332e4a56 (このIDを非表示/違反報告)
1412 - 思ったんですが、夢主さんが自販機でジュースを買っている話があったんですけど自販機に万札は入りませんよ?お話事態はとても面白かったです!! (2020年1月9日 21時) (レス) id: 927162caee (このIDを非表示/違反報告)
ミコト(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります! (2019年1月17日 1時) (レス) id: 442cac4e68 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - 凄く面白いです! 続き楽しみにしてます! (2019年1月17日 1時) (レス) id: a63d8a48ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミコト | 作成日時:2018年12月20日 23時