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2人目の救済 松田side ページ35

4年前、萩原が大怪我を負うことになった爆発事件の爆弾魔を追うべく俺は強行犯係に転属し爆弾魔の行方を追っていた。
そして追い続けてきた爆弾魔からの爆破予告を受けた今日、俺は爆弾の仕掛けられている現場へと向かった。

爆弾が仕掛けられている大観覧に着くと人だかりが出来ている。誰かがリークしたのかマスコミまできている始末だ。
すぐ作業に取り掛かれるよう観覧車の乗客やスタッフは避難させている。
そして爆発予告に書かれていた72番目のゴンドラが降りてくるのを待つ。

「松田ぁ!」
「な、萩原!?何で此処にいんだよお前」
「例の爆弾魔から爆破予告が届いたって聞いてお前が無茶しないか心配で駆けつけてきたんだよ」
「余計なお世話だ、こんなんで死ぬ訳ねぇだろ」

俺の名前を呼びながら萩原が人混みを掻き分けこちらに歩いて来た。
自分の仕事ほっぽりだして来たのかこいつ。
余計なお世話だ、と萩原を追い返そうとした時、制御版が大きな音を立てて爆発した。

「派手だな…気をつけろよ松田」
「分かってる、犯人捕まえるまで死んでたまるか」
「後、あの子もな。」
「…そうだな」

4年前萩原の命を救った黄色い目をした謎の子供、あの後も必死で俺達はあのクソガキの行方を捜したが何一つ手がかりを掴む事は出来なかった。

72番目のゴンドラが降りて来た瞬間俺はそのゴンドラに飛び乗る。
後ろで佐藤の焦り声が聞こえてくる。
俺は後ろを振り返る

「こういう事は、プロに任せな」

そう伝えると俺は座席の下を開け隠されるように置かれた爆弾を見つけ俺は解体を始めた。

すると他のゴンドラから再び爆発音が聞こえ俺の乗っている観覧車が揺れる。
佐藤に電話でゴンドラを止めるように指示し再び解体に取り掛かり最後のコードを切ろうとした時だった。
爆弾のパネルに文字が流れ出した。
爆弾のタイマーが残り3秒になるともう一つの爆弾の在り処が分かるというものだ。

「…手が込んでやがる」

ついさっき死ぬ訳ねぇなんて言ったが市民の命と自分1人の命どちらを優先するべきか、答えはひとつしかない。
タイマーの残り時間は後僅か、下の方から萩原達の焦る声が聞こえる。
爆弾魔の逮捕、謎のガキの行方いろんなことが有耶無耶なままだ。
萩原…後は頼む。
覚悟を決めたその時、萩原の俺を呼ぶ一際大きな声が耳に届いた。

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ミコト(プロフ) - 1412さん» ……確かにっ(衝撃)ご指摘有難うございます!修正しておきます!! (2020年1月9日 22時) (レス) id: 9d332e4a56 (このIDを非表示/違反報告)
1412 - 思ったんですが、夢主さんが自販機でジュースを買っている話があったんですけど自販機に万札は入りませんよ?お話事態はとても面白かったです!! (2020年1月9日 21時) (レス) id: 927162caee (このIDを非表示/違反報告)
ミコト(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります! (2019年1月17日 1時) (レス) id: 442cac4e68 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - 凄く面白いです! 続き楽しみにしてます! (2019年1月17日 1時) (レス) id: a63d8a48ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミコト | 作成日時:2018年12月20日 23時

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