私はキミに恋をする。1【松風天馬】 (ページ3)

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3話ページ3

『………はぁっ

やっと終わったよ、授業』

1年生は入学式だと言うのに

私達、2年は普通通り授業だった。

はぁ、可笑しいよ。

全く…

身体がいくつあっても足りないくらい。

「よう、A

浮かない顔をしてるな？？」

その声に私は机をガタッと鳴らしながら
勢いよく飛び起きた。

その声は…

「おい、どうした？

俺の顔に何かついてるのか？」

ピンク色の髪で

二つ結びをしていて

黄緑色の目、つり目。

顔がとても整っており、

実は男の子。

…霧野

『ら、蘭丸……』

「ん？どうした？

お前、元気ないぞ？」

ううん。

元気が無いわけじゃない。

ちょっと胸が痛いだけなの。

『あ、あははっ

そんな事ないよ？

で、どうしたの…？』

誤魔化すように私は蘭丸に聞いた。

すると、彼は呆れた顔でこう言った。

「何ってもう授業終わったぞ

ほら、部活行くぞ」

そう言うと、

机の横に掛けている私の鞄を持ち、
もう1つの手で私の腕をグイッと引っ張りながら教室を出ようとした。

『あ、あわわっ！！！

ちょっと！！！早い早い！』

「お前がボーっとしてるだろ？

早く行くぞ、A」

蘭丸に腕を掴まれながら
私たちは部活へと走っていった。