15話 ページ15
あっという間に学校に着き、
教室に入ると友達に挨拶を交わしていく。
「おはよ〜A」
貴方『あ、おはよっ』
自分の席に鞄を置き、
鞄の中に入っている教科書を机の中に入れ込む。
すると、
肩をぽんっと軽く叩かれ
振り向くて予想していた通り、
拓人の姿があった。
神童「おはよ、A」
貴方『拓人、おはよ〜』
神童「どうした…？
浮かない顔をしてるぞ？」
拓人は私を見た瞬間、
心配そうにそう言ってきた。
なんで拓人は私のことが分かるの？
やっぱりずっと一緒にいるからかな？
貴方『…そんな事ないよ〜
てか、昨日眠れなかったのもあるかもしれない。
なんか眠いし〜…まだ…』
神童「そうか。
それならいいんだが…
何かあったらすぐに言えよ？
俺たち、友達だろ？」
口角を少し上げながら
私の髪をクシャクシャと撫で回す拓人。
そっか。
私たち友達だもんね。
助け合うのが、相談し合うのが友達…。
でも…これはちょっと今は言えないかも。
ごめんね、拓人。
「よう、お二人さん」
神童「おっ、霧野。おはよう」
貴方『蘭丸…おはよっ』
蘭丸「はぁ〜…
ほんと眠いなぁ……昨日は眠れなかったなぁ…」
神童「お前、Aと一緒じゃないか？
似ているなお前ら…！」
貴方『ちょっと〜…蘭丸とおなじじゃないよ〜』
こんな話を3人でしていると
賑やかになる。
ずっとこのままで話していたいな。
毎日が楽しくてたまらないって思えるんだ。
いつもはそう思っていたけど、
それだけではなかったんだ。
早く…
放課後にならないかなって……
思ってしまうんだ。
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作者名：れいにゃん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2018年3月21日 1時
