1話 ページ1
私の目の前には、
どこまでも続く広くて青い空。
とても綺麗で、ここは私のお気に入りの場所。
そう、それは雷門中の屋上。
ここでご飯を食べたり
空を見上げたりするのが大好き。
そう、
雷門中に入学してからもう1年が経って
いよいよ2年生だというのに私は何をしているのだろうか…？
友達といっぱい話したりしないのかって？
うん、それもいいんだけど…
たまにこんな気分で居たくなる時もあるの。
そう思いながら、ゆっくりと私の口からため息が漏れ出す。
こんな平穏な日々がどんどん…
過ぎていっているの。
『う…ん……
ねむっ………い』
やっぱりお天気がいい日は…
眠たくなってしまうよ。
「こんな所にまた居るのか、お前」
ふと、上から聞き覚えのある声が聞こえ
上の方へ視線を逸らすと。そこには。
「よう、屋上大好きAさん」
『…あっ、
拓人…』
私の幼馴染である
神童拓人が、私の前に顔を覗き込みながら
ふぅとため息を吐き出していた。
「相変わらずだな、お前」
『ん』
「こんな所で寝てたら制服がシワになるぞ？」
眉を下げながらも、少しニッコリと優しく微笑みながら話しかけてくれる幼馴染。
拓人とは家も近くて
小さい頃はいつもサッカーをして遊んでいた。
その事を思い出す。
『もーーー…
拓人、
綺麗な青空が見えないよ〜〜』
「ははっ、ごめんな」
そんな会話をしていても
やはり時間だけは
どんどん進んでいくんだなぁ。。。
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作者名：れいにゃん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2018年3月21日 1時
