梅雨の終わりに愛を唄う【壱】 (ページ6)

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ある日。

朝駒を食べていると、蝶屋敷の子達が尋ねてきた。

きよ「伊集院様!!」

なほ「ここ一週間休みもなく鍛錬をなされているというのは本当ですか！？」

『ｯ、え？休みは取ってるわよ』

すみ「嘘つかないで下さい!!」

『え～、嘘じゃないよ～笑』

笑って誤魔化し、朝駒をかきこむ。そして日輪刀を握る。
だが、それを小さな手3つに抑えられた。

「「「今日は駄目です!!休んで下さい!!!!」」」

『……あ～……無理かも』

なほ「駄目です!!」

鎹鴉「デンレイ！デンレイ！南東の山二鬼ガ出現ー!!甲、A、霞柱ノ無一郎ハ直チ二出動セヨ!!繰リ返ス……」

『南東の山に鬼…行かなきゃ!!』

「「「A様!!!!」」」

三人の呼び止めを無視し、私は走って本部を出た。

ーーーーその頃ーーーー

銀子「無一郎、南東ノ山二鬼ガ出タワ。甲、Aトトモ二即刻出動シナサイ」

無一郎「…甲のAって…面倒臭いなぁ…」

僕は日輪刀を持って門に向かった。普通の隊士なら門前でまっているはずだが…。

無一郎「いない」

まぁ。そうだろうな。自然にため息が出るよ…。

銀子「マッタク…ナンテ礼儀知ラズナ小娘ナノカシラ!!フンｯ」

無一郎「仕方ないよ…頭が悪いんだから…」

ああいう隊士はすぐに死ぬ。
甲だとしても、怒りに任せて行動するから、

助けが来る前に死んでしまうんだ。

無一郎「……呆れるなぁ…」