拾参 ページ14
結局、話し合いの結果、私は梅雨の呼吸を辞め、霞の呼吸の使い手に変わった。だから時透様の唯一の継子となった。
まぁ元々御館様との話し合いで継子の件は出ていたらしい。
ーーーー次の日ーーーー
改めて激しく動いても良い身体に回復し、時透様と一緒に御館様の元に行った。
陰「…あの方、よくこの産屋敷邸にこられているけど…一般隊士の方よね…大丈夫なのかしら…」
陰2「馬鹿!あの方は甲様よ!」
陰「えぇ!?じ、じゃあ…柱の次に偉いお方…美しいわぁ」
陰達のヒソヒソ声を無視して、御館様に結果を報告し、時透邸に戻った。
無一郎「今からこの部屋がAのだから…好きに使って」
『はい、ありがとうございます!』
継子は師範となる柱の屋敷に部屋を持つ。炎柱様の元継子の恋柱様は異性関係だったため部屋は持たなかったらしいが、私がまだ幼いからと言われ、部屋を持つ事を許された。
無一郎「それとコレ」
『？』
時透様から手渡されたのは、一本のリボン。黒色で下に行くにつれて水色になっていた。時透様と同じ髪色のリボン。
無一郎「誰でもAが僕の継子だって分かるように」
『ありがとうございます、時透様』
私は早速白いリボンど結んでいた髪を解くと、渡されたリボンで結び直した。ヒラッとなびく。
『綺麗な色…どうですか？』
無一郎「…」
『時透様？』
無一郎「え、あ、うん…似合ってる」
時透様は口を腕で抑えて、そっぽを向かれてしまった。
『ﾌﾌｯ』
無一郎「…笑わないで」
『ごめんなさい、面白くてつい』
無一郎「…もう」
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作者名：見習い小説家 | 作成日時：2023年7月12日 12時
