梅雨の終わりに愛を唄う【壱】 (ページ11)

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ﾊｯ!!

目が覚めると、医務室の天井。

『ｯ、私…泣いて……』

無一郎「起きた？」

『霞柱様』

横を見ると、霞柱様が座ってらっしゃった。きよちゃんが目が覚めたと蟲柱様のところへ駆け出して行った。
とりあえず柱の前なので起き上がる。

『ｯ…ぃｯ……霞柱様…私』

無一郎「寝てていいよ…傷に触るでしょ」

『…すみません』

言われた通り寝ると、話しかけてきた。

無一郎「君を見てると…なんか放っておけないんだ」

『ぇ?』

霞柱様の目は、珍しく真剣その物だった。

無一郎「僕と…結婚しない？」

『………………え？……ええええええええええ！？！？』

今……く、口説かれた？？？
ちょっと！？展開早くない！？ていうか……

『？放っておけないから結婚、ですか？』

無一郎「そうだけど…違うのかな…」

『まずは……ああ！お友達になりましょう！』

無一郎「お友達？」

少し展開が早かったけど、なんとか友達からのスタートになれそうだった。

『では霞柱様「名前」…え？』

無一郎「名前で呼んでよ」

『え、ですが柱ですので「柱の命令」ゔっ…む、』

やばい。恥ずかしい。

『時透様！』

無一郎「え、」

『いつか！いつかお名前で呼んでみせます!!』

無一郎「！…ﾌｯ…分かった、A」

ドキッ

鼓動が早くなった。変な汗が出る。

無一郎「？どうかした？」

『へ!?い、いえ!!』

なんだろう……なんなんだろう……なんでこんなに……

恥ずかしいんだ……。