最強組が、嫉妬させようとしてくる。

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「うーーーーーん。…いるね」

「おるな」


今は使われなくなった廃病院に、

1級呪霊数体が出ると聞いたから、やってきたわけなんだけど。


雰囲気からしてまずヤバい。

廃病院とか、典型中の典型過ぎて、

逆にまた一層雰囲気が恐ろしいんだけど。





…まっ、ホラー系大好きな私からすれば、

ワクワクドキドキでしかないんだけどね☆



何かと意見の相反が多い私たちだけど、

これに関しては意見が一致。

…こいつと意見が一致とか、こわっ。



「どうする？分かれて行動する？そっちのほうが効率は良いと思うけど」

効率とか関係なく、私は一人でやりたい。

気が合わない人と共闘したところで、

上手くいかないのがオチだと思うし。


1級への昇級が査定中なので、

出来ればここらへんで一気に活躍しておきたい。


…なんかこの人、手柄とか横取りしそうじゃない？

御三家のお坊ちゃんだから、

虚偽の報告とか権力乱用で簡単にできちゃいそうだし。


術式も知られたくないし、

まあその他諸々の理由もあって、

私は手分けして祓うことをおススメした。でも。


「いや、一緒にやった方がええやろ。…勝手に行動して死なれたら、死体とか持って帰んのめんどくさそうやし」

「――っ！！…ご心配なく。少なくとも、貴方の世話になるほど弱くはないので？それとももしかして、一人でいるのが怖いの？暗い所が怖い、おこちゃまですか？？」

「――は？なわけないやろ、頭沸いてんの？」


と、こんな感じで、またもや言い争い勃発。

私は悪くない。ないったらない。

だって、最初に喧嘩売ってきたのコイツだし？

私はそれを買ってやっただけだし？


「おキャくさマ〜、し、シシ、シんサツの、オジかンでスよ」

「ナかへドウぞ」

「シュじゅツしマショう」


はい、言い争ってたら早速出ました1級呪霊。

しかも複数体。

こりゃ、手分けしてる暇はないわ。

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