最強組が、嫉妬させようとしてくる。

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「――――と、いうわけで、私はその人を好きになってしまったわけでした。おしまい」

まああの最強二人から逃げ出せるはずもなく、

両側からがっしり腕を掴まれて、

最早投げやりな調子で経緯を語り終える。




「いや〜、写真見せてもらったんだけどさ、確かに、Aが惚れるだけのことはあるね」

「ちょっと硝子！これ以上余計なこと言うな！！」

まったく、今日の硝子は余計なことばっかり言う。


「ふーん。見せてみろよ、俺が確認してやる」

「ほら！！こうなるって思った！！」

「良いから早く見せろよ！」


携帯を無理矢理取り上げられる。横暴だ。



五条と夏油、二人で1つの画面を覗き込み、

暫くして面白くなさそうに携帯をポイっと投げる。



…何とか無事キャッチ。

人の携帯投げるって、酷すぎん？

ちゃんと教育を受けてきたのか、

こっちが不安になってくるんですけど。




でもいいのだ。

今週末のことを考えれば、

即座にそんなどうでもいい不安は消え去っていく。




日曜日、本当は硝子とショッピングモールに行く予定だった。

しかし急遽硝子は予定が入り、行けなくなってしまい

かなりがっかりしてたんだけど。





『あー…えーっと…、今週の日曜日とかって空いてたり？…しませんよね、はい、すいません』

『空いてるよ。どこか行きたいところでもあるの？』

『あへっ！？いやっ、あのっ、大きい本屋さんとか、一緒に行きたいなーって』

『分かった。待ち合わせ場所はどこにする？』




とこんな感じでとんとん拍子に話は進み、

ショッピングモールの大きな本屋さんに、二人で行くことが決まった。




これは最早、ショッピングデートと呼んでもいいのでは！？

男女2人が、同じ場所に行き、同じものを見て、同じことをする。

これはもう、デートでしょ。

っていうか、デート以外の何物でもない。デートったらデート。



「ってなわけで、俺らはその子たちと遊びに行くんだけど、ついてくんなよ、お前。絶対だかんな」



付いてなんか行きませーん。

私だってその日、デートがあるもんねーだ。



お互いに楽しもうじゃないか。



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余談ですが、

Aが好きになった男の子のイメージは、

エヴァのカ○ル君です。めっちゃ好きなんです、私。

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