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ボルサリーノに被害がいかないようにピシャリと言い放つと、サカズキは言った事実に返す言葉もないため大人しくなった。
各それぞれの昼食を持って席に座り、談笑していた。この時間が幸せに感じる。
そうするともう一人、のんびりとした様子で食堂に入り昼食を取ってくると私の向かい側に座った。
「あ、部下に起こされたんだねクザン。少しだけ髪の毛寝癖あるよ」
「え？マジ？ンーまァ、面倒臭ェから良いや」
「おどれクザンッ…またサボっとったんか？」
「好い加減、溜まった書類やりなァ〜。今日提出日のやつだってあるでしょォ？」
言葉での集中攻撃をされるクザンは聞こえないというように耳に手を当てて不機嫌そうな顔をしていた。そのまま持ってきたカレーを咀嚼し、談笑が再開される。
３０年付き合いのメンバーで食べることは割と珍しくはなく、クザンは同期で話しやすい。ボルサリーノとサカズキは２年だけ先輩。
そういえば昔、告白された時期も少し寒い時期だった気がする。
そして昼食を終えて、各仕事に戻っていった。
いつも仕事が終わるとサカズキは迎えに来てくれる。今回遅いのは私だった様子。
「A、終わったか」
「あと少し。ちょっとだけ手間取って残業になりそう」
「どんなもんじゃ、見せてみィ」
横から覗き込まれ今の手間取っている片付けていた書類を、まさかの横取りされてサッサと片付けられてしまった。何処か今日はサカズキの様子が可笑しい気がするのは気の所為だろうか…何かある日なのか…？でもなんか大事なことを忘れている気がするんだよなあ、何でだろう。
そう思いつつもお礼を言って一緒に手を繋いで帰る。
自宅に帰ると急にサカズキが呼び出す。
「A、こっち来い」
「ん？どうしたの」
そう呼ばれてそっと首元へ着けられた綺麗で紅色に光る宝石のネックレス。
何だかサカズキを思わせるような色で胸が高鳴ってしまう。相手と顔を合わせると少し恥ずかしそうに呟く。
「…今日、付き合って１年目じゃけんのォ。いつも世話になっている礼というかじゃな…Aの好みは分からんし、わしから見たらよう似合うとる、と思う」
「そっか、何か大事なことを忘れてると思ったら今日で１年かぁ…早いな。ふふ、すっごく嬉しいし毎日着けるよ。まるでサカズキが傍に居るような感じがしそうだからね」
「………勝手にせえ。まァ、その嬉しそうな顔が見られただけで満足しとる」
包み込むように抱きしめてくれるその温もりは変わらず、温かかった。
じんわり優しい 【黄猿】→←寒い季節に包まれる二つの温かさ 【赤犬】１
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零猫(作者1)(プロフ) - ねむさん» 有難う御座います！師走で何かと忙しいですが、またチマチマ頑張っていきます！ (2022年12月10日 12時) (
レス) id: 909ea21d0e (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - 次の更新も楽しみにしています！ (2022年11月29日 9時) (レス) id: 5d4dcca220 (このIDを非表示/違反報告)
零猫(作者1)(プロフ) - 碧.さん» その言葉で大変頑張れます！( ᷇࿀ ᷆ )貴方の勇気が私の活力になりましたので、またお話が思い浮かんだら更新していきます！！( 'ω') (2022年11月6日 23時) (レス) id: f107f7bb54 (このIDを非表示/違反報告)
碧. - 何時も楽しく読ませて頂いております！ずっとコメントしたかったのですが勇気がでず今日やっとコメントが出来ました(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)旧三代将もウタも大好きなのでこれからも更新楽しみにしています！ (2022年11月5日 23時) (レス) id: 7eb027a135 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - 零猫(作者1)さん» 新しく更新されたのも最高でした！ありがとうございます！ (2022年10月22日 17時) (レス) @page20 id: 8adf995a6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零猫(作者1) | 作成日時：2022年10月15日 18時
