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結局、堅物のサカズキからは何のヒントを得られることは出来なかったため他の手段を考える。外側から出来ないか…？
ホットクリームというものがあるなとふと気付いた。あれを塗布すると身体が暖かく感じるから少しはマシになるのではと考えた。考えるより実行したほうが早い為、早速クリームを全身に塗布することに決めた。
「うわぁ…すっごく温かいわ。これならクザンを抱きしめてあげられるかな…」
きっと今日も執務室か外でサボっているのだろう。クザンの執務室周辺で見聞色を使い、居ないことが分かると外へ出る。一体どこでサボっているんだか…。
そうしていると意外と近くで昼寝している現場を目撃した。気配を消しながらそっと近付いてそのまま抱きしめてみる。
「ンン…何か重てェんだけど……ってあれ、A？珍しいじゃないの」
「またこんな所でサボってるの？執務室に居ないから探したわよ、大体予想ついてたけど」
「にしてもA寒くないわけ？朝も寒がってたでしょ」
「大丈夫、冷たく感じないように対策したから。…それに毎年こんなのは嫌だし私だってクザンと触れ合いたいし」
そう呟くと片手で目元を隠し「何その理由可愛い…やめてくれ、スゲェ効くわ…」と言われる。
仕方ないなと起き上がったクザンは、私を抱きしめて幸せそうにしたまま離してくれない。毎年ずっとこの時期は我慢させていたのもあってか、しれっとお触りしたのも見逃さない。
でもまあ、それほど毎度この季節は我慢させていたわけで今回だけは許すことにした。そのままキスをしたら驚いた顔。
「あらら、乗り気？」
「“当然”流石に此処ではしないわよ？……帰ったらその、して良いから早めに仕事終わらせてくれる？待ってるから」
「…そう言われちゃうと頑張っちゃうじゃないの俺。他でもないAの頼みだし、今日くらいは頑張りますかね」
よっこいしょと立ち上がる大将の手を握り、少し低い彼の温度を感じながら本部へと戻る。
今日の横顔はいつもの寂しさはなく、気怠そうな様子ではあるものの表情はどこか上機嫌そうな感じでこちらも嬉しくなって少し笑ってしまう。
今日の夜は大変になりそうだけれど、クザンが幸せそうなら良いや。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「…良いとは言ったけど、腰が…痛い……」
「あららら、ごめんな。この時期にあんなことがあっちゃ、つい嬉しくて加減できなかったわ」
寒い季節に包まれる二つの温かさ 【赤犬】１→←冷たさは季節によっては敵に回す 【青キジ】１
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零猫(作者1)(プロフ) - ねむさん» 有難う御座います！師走で何かと忙しいですが、またチマチマ頑張っていきます！ (2022年12月10日 12時) (
レス) id: 909ea21d0e (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - 次の更新も楽しみにしています！ (2022年11月29日 9時) (レス) id: 5d4dcca220 (このIDを非表示/違反報告)
零猫(作者1)(プロフ) - 碧.さん» その言葉で大変頑張れます！( ᷇࿀ ᷆ )貴方の勇気が私の活力になりましたので、またお話が思い浮かんだら更新していきます！！( 'ω') (2022年11月6日 23時) (レス) id: f107f7bb54 (このIDを非表示/違反報告)
碧. - 何時も楽しく読ませて頂いております！ずっとコメントしたかったのですが勇気がでず今日やっとコメントが出来ました(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)旧三代将もウタも大好きなのでこれからも更新楽しみにしています！ (2022年11月5日 23時) (レス) id: 7eb027a135 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - 零猫(作者1)さん» 新しく更新されたのも最高でした！ありがとうございます！ (2022年10月22日 17時) (レス) @page20 id: 8adf995a6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零猫(作者1) | 作成日時：2022年10月15日 18時
