光を避ける唯一の将校 【黄猿】１ ページ14
光。それは速度が早く、避けられないもの。
その能力を駆使する大将は、その力を使ってもいとも簡単に避ける恋人である中将に困り悩んでいた。
ちなみに今日も午前中に仕掛けたのだが失敗している。
「ボルサリーノ…お前、好い加減やめたら？仕事中のAちゃんに光で近付いてハグしようとすんの。避けられてただろ」
「でもさァ〜…最近、接触が無いんだよォ？わっしが嫌いとかじゃないと思うし、少しぐらいは良いと思ったんだけどねェ…」
「あーでもAちゃん、最近お疲れ気味みたいよ？……ほら、また溜め息してるじゃん。誰かと前言い争ってた…だったか、俺の部下がそんな事を言ってた気がするけどさ」
あまり自分の悩みを言おうとはしない子だから何か嫌な事があったことは知っている。自分は頼りないのか、と少し考え込むもののちゃんと毎日キスもしてるし嫌いじゃない事だけは分かる。
自分では分からないため、同じ大将格の同期に話を聞く。
「サカズキぃ〜Aが最近、抱きしめさせてくれないよォ〜…」
「知るか。おどれがうっとォしなったんちゃうんかい」
「それは普通に傷付くってェ。そうじゃなくてさァ、何かAが溜め息してる理由とか思い当たらなァい？」
「…………センゴクさんと何かあったんじゃないんか。この時期になると毎回じゃろ、アイツの元に“昇進願”が来るのは。結局、せんと思うがのォ」
「頑なになりたがらないもんなァ、A。…もしかして最近、誰かと言い争っていたとか噂が立ったのはA？」
恐らくそんなとこじゃろう、と返すサカズキにボルサリーノは納得した。
そういえばついこの前、センゴクの額に傷があったことを疑問に思っていたのである。
とうとうやらかしたのか…と思いながら、帰った後Aに聞いてみることにした。
「ただいまァ〜A」
「お帰り、ボルサリーノ。お疲れ様」
「ちょォっと聞きたいんだけどもねェ、この前センゴクさんの顔殴ったりしたのかァい？」
「……………それ、聞いてどうするの。制裁を与えておけとでも言われたの？」
これは確定だ。そう確信を得たボルサリーノはAの質問に関して否定の言葉を返し、そういうつもりで聞いたわけでは無いことを示す。
ただ疑問に思うこと。いつもはこんな事をしないのに何故、元帥を殴る行為に至ったのかである。
…まあ、大将昇進について怒ったのは変わらないとは思うのだが。
「でもA〜流石にセンゴクさんを殴っちゃいけないだろォ？何でだァい？」
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零猫(作者1)(プロフ) - ねむさん» 有難う御座います！師走で何かと忙しいですが、またチマチマ頑張っていきます！ (2022年12月10日 12時) (
レス) id: 909ea21d0e (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - 次の更新も楽しみにしています！ (2022年11月29日 9時) (レス) id: 5d4dcca220 (このIDを非表示/違反報告)
零猫(作者1)(プロフ) - 碧.さん» その言葉で大変頑張れます！( ᷇࿀ ᷆ )貴方の勇気が私の活力になりましたので、またお話が思い浮かんだら更新していきます！！( 'ω') (2022年11月6日 23時) (レス) id: f107f7bb54 (このIDを非表示/違反報告)
碧. - 何時も楽しく読ませて頂いております！ずっとコメントしたかったのですが勇気がでず今日やっとコメントが出来ました(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)旧三代将もウタも大好きなのでこれからも更新楽しみにしています！ (2022年11月5日 23時) (レス) id: 7eb027a135 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - 零猫(作者1)さん» 新しく更新されたのも最高でした！ありがとうございます！ (2022年10月22日 17時) (レス) @page20 id: 8adf995a6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零猫(作者1) | 作成日時：2022年10月15日 18時
