罪とは16 ページ18
ー月島Sideー
…5日前、王様に話した〈ヤバい予感〉。
ある意味、それは現実になってしまった。
僕という人間と、Aという奴が言っていた【大罪の器】とかいうモノによって。
あの時、僕をおかしくしたのは【色欲】の器…僕に刺さった日本刀らしい。
あんなモノが他にもあるらしく、この先も少なくともこんなことが5回起きるそうだ。
______それも、おそらく僕の身の回りで。
僕はそれが回ってくる順番が早かっただけのようだった。
…ああ、それと。
あの後にAにこんなことを言われたっけ。
『…この事は他には他言無用。絶対に話すな。
あと、前のお前と似たような、様子がおかしい奴を見つけたら教えて欲しい。
まあ、そもそもの発端は翔陽なんだが…よろしく頼む』
今回のことは、自分の不注意によって起こったことでもあるので、あまり断る気にもなれない。
……相当面倒臭いことになった気がする。
__________________
「…はぁ…」
「どうしたのツッキー?」
「別に…」
あの日から一晩が経った。
今は丁度学校の休み時間。
昨日のことを思い出して溜息をついていると、山口が横から話しかけてきたのだ。
「ここ最近ずっと浮かない顔してるけど…何かあったの?」
「何にもないって」
「…何かあったら言ってよね?俺心配なんだ」
「いつから山口は僕のお母さんになったワケ?…うるさいよ」
「…ごめんツッキー」
心配してくれるのが嫌なわけじゃないんだけど…状況を察されると何かと厄介だよね。
山口…何かと鋭いし。
______気だるさと面倒臭さと共に、時間はゆっくり過ぎて行った。
ーー
「今日は、皆に知らせがある」
澤村さんが言った一言で、部員達は少し騒がしくなる。
「何だ何だ??」
「何の知らせだ?」
「さっき体育館前にいた奴等のことじゃね?」
「マジでか!?」
「こら、皆、静かに!!」
「「ハイッ!」」
武田先生が咳払いをして話し出す。
「えー、今日からしばらくバレー部にマネージャーとして入る…」
『…1年2組、時宮Aだ。よろしく』
「1年3組、翡翠未来です、よろしくお願いします!」
「「「………え?」」」
その姿に同時に声を上げた者…3人。
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パリラ - スガさんの赤く見えたハサミって、「鋏の色こんなだったかしら?」からきてますか?ちががったらごめんなさい! (9月29日 17時) (レス) @page38 id: 326cf2b718 (このIDを非表示/違反報告)
せれあ(プロフ) - もともと悪ノPさんの大罪シリーズが好きだったのがきっかけで、この作品を読ませていただいたのですが、すっごく面白くてドハマりしました!最高です!!途中で入ってくる挿絵ととても素敵です!これを読み終わったら続編も読ませていただきます! (2015年7月31日 21時) (レス) id: 3ec0242342 (このIDを非表示/違反報告)
れーな(プロフ) - 蛇姫さん» はい、悪ノpさんの小説、悪ノ大罪シリーズを元にして書いています! (2015年6月1日 7時) (レス) id: bb172d2d2b (このIDを非表示/違反報告)
蛇姫 - 悪のPさんの楽曲をもとにしました? (2015年5月28日 19時) (レス) id: af8a90f48b (このIDを非表示/違反報告)
れーな(プロフ) - 黒うさぎさん» コメあざます!!面白いだなんて!続編公開するのでよろしくお願いしますねっ! (2014年10月11日 16時) (レス) id: a6cfea6e95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れいな | 作成日時:2014年9月10日 21時