【シリアス松】ネガイゴト

青色の涙 ページ9

カラ松)そんなに悲しまないで…く……れ

バタッと倒れるカラ松

おそ松)カラ松！！！


カラ松はおそ松の肩に捕まり、膝をついた


カラ松)すまないな、おそ松

おそ松)お前……


ボロボロと涙をこぼすおそ松
別れが近いのだと、嫌でも気付かされた。


カラ松)俺なら大丈夫だ…
なんたって俺は…漆黒の…

おそ松)カラ松！！！


だんだんと震える声をかき消すかのようにおそ松が叫ぶ


おそ松)もう、演じなくていい…
お前はお前だろ？カラ松…


カラ松)………！！


その言葉にカラ松は何かが切れたかのように涙を流した

カラ松)まだ……まだ死にたくない…
本当は…みんなと一緒に生きていたい…！！


おそ松の肩を掴む力が強くなる。
しゃくり泣きをしながら、カラ松は本音を話した


おそ松)あぁ……あぁ……

カラ松)でも…俺……いてもみんなを傷つけるだけだから……

おそ松)そんな事ない…
みんなお前の事大好きだ……

カラ松)だと…嬉しいな……
ありがとう、おそ松兄さん…

こぼれてく涙とともにカラ松が消えていくのが分かった


おそ松)カラ松…？！

カラ松)時間のようだな…


カラ松は消えていく自分の姿を見て、少しだけさみしそうな顔をした。


カラ松)俺の願いが叶う…
マイブラザーが幸せに生きていけますように…ってな。
だから、いなくなっても悲しまないでくれ…

おそ松)…………嫌だ…消えないでくれ……

カラ松)最後に一つだけ、わがままを言ってもいいか…？

おそ松)最後なんて言うなよ……！

おそ松の言葉にカラ松は、応えることはしなかった。


カラ松)赤…緑…紫…黄…ピンクの中に、
青色がいたことを……









覚えていてくれ…







その言葉と共にカラ松は空へと消えていった





夕方の真っ赤に燃えるような空は
いつの間にか、



誰かのような、吸い込まれそうなくらい青い青い空になっていた

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