【シリアス松】ネガイゴト

演劇部 ページ8

おそ松)俺が死ねば、弟達は助かる…


占い師)その必要はないと言っている
マイブラザー


おそ松)だからっ！！
……って、あれ？…その話し方…


どこか、懐かしい話し方に怒鳴るのをやめるおそ松


占い師)………騙していてすまない、おそ松。


深く被っていたフードを取ると、そこにはカラ松が立っていた。


おそ松)カラ……松……？

カラ松)これでも一応演劇部のメインを務めていた男だ！
どうだった俺の演技は…

おそ松)は……？

カラ松)占い師という役を演じていたのさ。

いつものように淡々と話すカラ松
ただ、おそ松は状況が理解出来ていなかった

おそ松)お前…何でココに…？！
家で鍋を食べてるはずじゃ…！！

カラ松)俺はおそ松と同じ時間から来たカラ松さ。


おそ松)？！
だって、あの時間のお前は…毒に…

信じられない…と言わんばかりの顔でカラ松を見つめる。

カラ松)俺はふぐを食べて死にかけていた。
だが、ほかの3人より免疫が強かったようだ…
意識が朦朧とする中、おそ松が家を出るのが見えてな。俺も、と思い後を追いかけたんだが、途中でリバースしてしまい着いた頃にはもういなかった。
だが、デカパン博士から事情を聞いて、ここに来た。



死を遅らせる薬を貰ってな。


おそ松)死を…遅らせる？

カラ松)治ったわけではないんだ
だから、俺が犠牲になる
おそ松は安心して未来に帰ってくれ

いつものすまし顔で言葉を話すカラ松


おそ松)お前も…救わなきゃ…

カラ松)俺はどのみち助からない…

おそ松)俺の願いは、弟達が助かることだ！
お前も助ける！

カラ松)………それは、ダメだ。
おそ松を帰すまでは…


だんだんと涙をためるおそ松。

カラ松)それに俺はどの道死ぬんだ。
おそ松はまだ生きてる
だから、まだ生きててくれ


おそ松)お前を…置いて…帰るれるわけが……


カラ松)俺がいなくても、大丈夫だろ？


おそ松)馬鹿野郎！
俺達は６人で六つ子！！
1人も欠けちゃいけないんだ！

カラ松)それは、おそ松もだろ？


おそ松)……!!

返す言葉がなくなるおそ松。


おそ松)お…お前が助からなかったら、俺はでられない……

カラ松)存在自体がなくなるからな、心配はいらない
おそ松は帰れる。


おそ松)俺は……


涙をこぼしながら、下を向いてしまったおそ松

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