【シリアス松】ネガイゴト

狂った世界で… ページ4

ハローワークに行ってから数日後。

おそ松達に1本の電話がかかる。


チョロ松)はいもしもし…


チョロ松が代表して電話に出た。

どうせ何かの勧誘だろう…
いつものことだ。
と、あまり気にしていなかった6人だが、チョロ松が声を上げて驚愕した顔をする


おそ松)んぇ？なに？顔が面白いことになってるよチョロ松

チョロ松)ホントですか？！ありがとうございます！！

5人)？？


はい！と相づちを繰り返し、電話の前で何度も頭を下げる。

十四松)どしたのー？！

トド松)ライブにでも当選したの？

受話器を置いたチョロ松がすごい笑顔で5人の方に振り返る


チョロ松)やったよみんな！！
僕達、採用だって！！
これでニートを卒業できる！！


5人)………え？


チョロ松の言葉を理解出来てない5人
しかし、理解すると全員が大声を上げた


5人)ええええええええええええ？！？！！

チョロ松)ほんとだよ！

トド松)やったんだね！僕達ニート卒業できるんだ！

十四松)よく分かんないけどスッゲー！！！

カラ松)やったな…

一松)………

わいわいと子供のようにはしゃぐ。
無口な一松も珍しく笑っていた。




そんな中、おそ松は一人喜んだ顔をしなかった。


チョロ松)おそ松兄さん？

トド松)あれ？嬉しくないの？

おそ松)えっ？
あ…あぁ！やったな！

考え事をしてるのか、反応は薄かった

チョロ松)どうせ家でゴロゴロできなくなるー！とか言いたいんでしょ

トド松)たしかに〜

弟達から冷たい言葉を喰らうおそ松。
みんなが部屋に戻っても一人で考えていた…

おそ松)(ダメだ…これじゃ…このままじゃ……！！)


マタ、クリカエシテシマウ……！！！


誰もいなくなった玄関で、ナニカに焦るおそ松。

おそ松)何か、思い出せそうだ…

頭を抑えながら、そのまま家を後にした。


アテもなく、日の沈む赤い街を歩く。

おそ松)(ナニを繰り返すのかも、ナニを思い出すのかも分からない…ただ、なにか大切な事…)

フラフラと歩いていく。

ふと、顔を上げるとちび太のおでん屋を見つける
何を思ってつけたのか、「ハイブリットおでん」と書いてある看板になぜかホッとする。

ちび太)おっ？おそ松じゃねぇか！
　 一人でなにしてんだぁ？

おそ松)ちび太…

情けない声をだすおそ松


いつもとまったく違う雰囲気にちび太は少し動揺していた

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