伍拾伍 ページ6
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『ではあまね様。そろそろ剣士の皆さんが来られると思われますので、私は山の奥へと向かいます。』
「はい。……A様のお力を侮っているわけではありませんが、どうかお気をつけて。」
『心遣い、心より感謝申し上げます。』
私って何かとあまね様に気を遣わせている気がする……これ絶対気の所為じゃないと思うな。最終選別の監視が終わったら、あまね様方にお礼の品をお渡ししよう。
『……どうやら始まったみたいだ。一度しか助けられないから、真菰が手鬼に遭遇して危うかった場合に助けたい。
鱗滝さんの指導が原作以上になっていれば、そもそも真菰が危うくなることはないと思うけど……というかそもそも真菰が今回の最終選別を受けに来てるのかだなぁ。』
「____」
「____」
おっと、近くに剣士が鬼と戦っているようだ。私は木の上で気配を消して察知されないようにしている。
木から木へと飛んで移動する。那田蜘蛛山編のしのぶさんがやっていたあれができるようになったことがこの上なく嬉しい。そしてなりより楽しい。
さて、ここからはお面でしっかり顔を隠しておこう。
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作者名:愛 | 作成日時:2023年5月25日 18時