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玖拾弐 ページ43

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「自分は大正(ここ)にいてはいけないんだと、自分は例外な存在だと思ってはいけないよ。

Aはもう大正(ここ)の人間だ。」


『!!……はいっ……お館様、あまね様、ありがとうございます……』



きっと私は、そんな言葉が欲しかったんだ。私を大正(ここ)の人間だと言ってくれるのを、待っていたんだ。私は大正(ここ)の人間だ。

お館様とあまね様のお言葉が嬉しくて暫くの間泣いてしまった。



「すでにAの屋敷は七花に教えてあるから、これからは屋敷に住むといいよ。広めにしてあるから、鳳華のように誰かを助けた場合は一時的にでも泊まらせて平気だからね。」


『!!承知しました!』



とってもありがたい。これから助ける人たちの安全が保証される確率が上がるのは助かる。きっと歴代虹柱様方は沢山の人を救ったんだろうな。私も、頑張らないと。



「明日の柱合会議でまた会おう。今日はゆっくり休んでね。これからは柱としてよろしく頼むよ。」


『御意。必ずや、お役に立ててみせます。私のお話も聞いて下さりありがとうございました。では、私はこれで失礼致します。』



.



ここで大正コソコソ噂話。

この後Aちゃんは七花に屋敷に案内してもらってすぐに師範たち宛の手紙を書いたそうです!

一秒でも早く柱に就任したことを師範たちに知ってもらいたかったとか!!

玖拾参→←玖拾壱



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作者名: | 作成日時:2023年5月25日 18時

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