捌拾弐 ページ33
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「また手紙を書きますね。Aさん、あまり深く考えないでくださいね。任務に支障が出て、怪我をしてしまったら元も子もないですから。」
『お気遣いありがとうございます。またお会いできたら、次は色様のことを聞かせてください。』
「………はい、勿論です。」
「次は珠世様を悩ませないように努力するんだな。」
や、やっぱり聞いてたよね愈史郎さん……私が考え込んじゃったから、少し悩んで私に声を掛けてくれてたからなあ。
そう言った愈史郎さんに珠世さんは”愈史郎!”と少し怒りを含んだ声を上げた。
「(珠世様は今日も美しい。)」
『(って、思ってるんだろうなあ。)
私はこれで失礼します。お二人ともお元気で!』
そう言って、お二人と別れた。そういえば、私ってここでは十三歳だったわ。十三歳の割には〜って周りからは思われてるかな……?
言葉遣いとかで大人っぽいって感じるよねえ。気をつけようとは思っても、何を気をつければいいのやら……
「A。アマリ”マタ会エタラ”ト言ウノハ珠世サンノ前デハ控エルベキダ。」
『七花。』
「サッキ珠世サンハ悲シソウナ表情ヲシテタ。確カニ鬼殺隊ハ明日ガ絶対ジャナイガ、Aハ強イカラ自信ヲ持テ。」
『!!ふふ、ありがとう。七花は女の子なのにカッコイイこと言うね。』
私が七花を褒めると、”ソウダロウ!”と嬉しそうに返した。うちの鎹鴉まで可愛いって何事でしょうか……
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作者名:愛 | 作成日時:2023年5月25日 18時