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漆拾 ページ21

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「____。で……____。」


「だって、____。____なら、別に____」


『………んん〜……?』



声が聞こえてきた。どうやらいつの間にか眠っていたらしい。話し合っているような声が隣りから聞こえたから、まだ大丈夫だろうと仮眠を取ろうとしたら、完全に寝ていたようだ。



「ごめんなさい、起こしてしまいましたか?」


『……大丈夫ですよ、おはようございます。』


「おはようございます。親との話が終わったので、お呼びしました。」


『………えっと、ちゃんと寝ましたよね?』



納得するまで話し合って、なんて言ったけどまさかこの時間まで話し合って寝てないわけじゃないよね?

そんな不安を思っているとしのぶさんは、”ちゃんと寝ましたよ”と返してくれた。よかった、安心安心。



『皆さんが納得する答えが出たようでよかった。それで、お二人はどうすることになったのですか?』


「____私たち、鬼殺隊に入りたいです。お二人に助けられたように、私たちの力で誰かの幸福を守れるなら、私たちは鬼殺隊に入りたい。」


「母さんたちにはきちんと私たちの思いを伝えました。
私と姉さんは、あなたたちのようになりたいと。」



真剣な目をして、覚悟を私に言ってくれたこの姉妹に……私は、ちゃんと応えなければと思った。強い思いを、覚悟を持っている綺麗な姉妹を私が守らなければ。

漆拾壱→←陸拾玖



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作者名: | 作成日時:2023年5月25日 18時

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