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陸拾捌 ページ19

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「それは私もそこに入れますか?」


「「!!」」


「カナエ…!?何を言って…!!」




ああ、この子は……この子たちは絶対に鬼殺隊に入らなければいけない運命でも決まっているのだろうか。

鬼殺隊に入らなければ、お館様や師範たちにお話して匿ってもらえば、これからも安泰はほぼ確実に保証されるかもしれないのに。

それでもこの姉妹は鬼殺隊に入れと神様から……命を受けているのか。



「鬼狩りの方法を、教えてください____」


「姉さんがやるなら、私もやる……やりたい。」


『………岩柱様。』


「南無……その話は……また後にしよう。まず藤の家に向う。ここは荒らされてしまったため、ここで過ごすのは難しいだろう……」



悲鳴嶼さんの言う通りだ。こんな荒れ果てた屋敷で胡蝶一家を居させるわけにはいかない。ご両親の反応から察するに、きっと二人が鬼殺隊に入るのは反対すると思う。

そこのところの話は藤の家で安心して話してもらおう。

胡蝶一家を救済できて、思わず安堵の息を吐いた。それに気づいた悲鳴嶼さんが”南無阿弥陀仏”と合掌しながら言ってきたのでびっくり。

………柱稽古の炭治郎も同じような気持ちだったのかなあ。

陸拾玖→←陸拾漆



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作者名: | 作成日時:2023年5月25日 18時

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