学力基準で入学した少女の物語【妖怪学園Y】 (ページ8)

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「「ええっ！？」」

ラントの衝撃的な発言に、コマとマタロウは驚きの声を上げた。

ラント「よく覚えておくがいい。この学園は実質…この霧隠ラントによって掌握されている事をな」

ラントはそう言ってその場を去って行った。〝アイツ、そんなに偉いの？〟と指差すジンペイ。

A「生徒会は学園長並の権力があるとか言われてるらしいよ」

マタロウ「いいなぁ〜！やっぱ生徒会は権力を持ってるもんだよね！学園ものアニメの王道感出てる〜！」

ジンペイの問いに答えるA。マタロウは興奮しながらその場をくるりと何回転もしてそう言った。

A「(それにしても、やっぱり〝懐かしい〟感じがするんだよなぁ……気の所為、なのかな…)」

廊下を歩いているラントを少し見つめ、ジンペイたちの後を追うA。その後にラントもAの事を数秒間見つめていた事は、誰も知らない。

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マタロウ「こっちはこれでヨシ」

コマ「これで監視準備完了！」

美術室にて、マタロウは設置を完了させ、コマは望遠鏡を覗きながらそう言った。

マタロウ「ドンと来い！巨大サラリーマン！」

だがいくら待っても宮沢さんは現れてこない。いつの間にか、時計が18時を差す頃だった。