学力基準で入学した少女の物語【妖怪学園Y】 (ページ5)

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ジンペイがメダルを差し込む前に、巨大サラリーマンは怯んだのか、逃げるように去って行った。

メラ「逃げやがった…」

A「何だったんだろう……また、来るかもね…」

ジンペイ「何度来ても、俺が相手になってやるぜ！」

呆気にとるメラに、不安そうに発するA。ジンペイは自分を指差し、カッコよく言った。

マタロウ「(この学園には全てがある。僕が求めていたもの全てが…！これが僕の理想の学校、Y学園なんだ！！)

僕の夢の中学生活、キタ───！！！」

マタロウはジンペイやA、メラたちを見渡しそう思った。そして興奮気味に大声でそう叫んだのだった。

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YSPクラブの部室にて、Aたちは部室で先程の巨大サラリーマンの正体について話していた。

コマ「あれは学園七不思議の1つ、〝巨大サラリーマン宮沢さん〟だね」

A「名前の通りだね…」

コマはパソコンを見ながらそう言った。Aはパソコンを覗き込み言う。マタロウは興奮気味にみんなに向かって口を開く。

マタロウ「あれは間違いなくYSPクラブが解明すべき案件だよ！」

ジンペイ「七不思議といったら、〝恋愛禁止の呪い〟に続いて2つ目だな」

A「そうだね！」

マタロウ「何か出現する法則性とかあるのかな？」

ジンペイの言葉に肯定するA。マタロウが首を傾げていると、コマがパソコンのキーボードを手馴れた手つきで打つ。