学力基準で入学した少女の物語【妖怪学園Y】 (ページ37)

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マタロウ「コマ君！？」

コマ「ここは僕が引き受けた！Aさん、マタロウ君はゲスノートを！行くんだ！」

A「コマ君……ごめんね！マタロウ君、早く行こう！」

マタロウ「わ、分かった！」

2人は再びマスオを追いかけた。崖沿いの場所でやっとマスオに追いついた2人。

「「根民君！」」

マスオ「来るな！近づいたら名前を書くぞ！」

マタロウ「こんな馬鹿な事はやめよう」

マスオ「うるさい！周りにチヤホヤされて、調子に乗ってるヤツらをゲスにして何が悪い！」

マタロウは説得を試みるが、反論の声を上げた。

A「そんな事したって何にもならないよ！」

マタロウ「イケてる人間をゲスにしたって、君が変わらなきゃ世界は変わらない！」

マスオ「！！」

2人の言葉にハッとするマスオ。その時、ノートに3つの目と口が現れた。

「アイツらの言う事なんか気にすんな。名前を書け、早く！」

マスオ「くっ……ダメだ……」

迷っているスキにマタロウはノートを奪い取る。ゆっくりと後退りし、フェンスにもたれかかったマスオ。