学力基準で入学した少女の物語【妖怪学園Y】 (ページ3)

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メラ「女どもの前でヘラヘラ媚びを売る、尻軽男に言われたくねぇな！！」

メラ先輩も構え、2人が同時に飛び戦いが始まった。何故か廊下を進みながら戦う2人。その光景を見たジンペイは掃除用具入れの扉を開けた。

ジンペイ「よ〜し！俺も混ぜてもらおっと！…おっ。おーい！お前らも行こうぜ！面白そうだぞ！」

ジンペイはデッキブラシとスッポンを手に持ち、興味を示していたクラスの人たちも掃除用具入れから箒などを手に持ち、廊下に出た。

A「自由だなぁ……それが楽しいから全然いいけど……って、バケーラも行くの！？」

廊下を眺めていたAは、モモと同じく怨霊であるバケーラも混ざりに行こうとした事に驚きを隠せなかった。大勢の生徒たちも参加し、校舎の外に溢れてしまった。

マタロウ「えぇ〜！？何でこんな事にぃ〜！？」

頭を抱えて叫ぶマタロウ。何故か応援団とチア部のみんなも応援合戦も始まった。

コマ「皆さん！喧嘩はいけませんよー！！」

マタロウ「ダメだ…全然聞こえてない…」

A「カオスすぎる…！！」

3人は完全に困り果てていた。その時、聞き覚えのある声が3人の耳に入った。

「何の騒ぎ？すごい事になってるわね〜」

小走りで近づいてきたのはAたちと同級生、IT基準で入学した姫川(ひめかわ)フブキという少女だった。

コマ「こうなったら……」

マタロウ「コマ君、何を言う気？ここは慎重に……」

深呼吸をし、コマはマタロウに〝ごめん！〟と謝ると、マタロウのズボンを勢いよく下ろした。

A「えっ……」

フブキ「！？」

コマ「パンツ将軍に敬礼！」

固まってしまったマタロウの口と手を動かすコマ。生徒たち全員がマタロウに視線が集まった。