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「なんすか、“父さん”」


そう、理事長って言うのは僕の父さん。


「あぁ、また呼びたしてしまって悪いな」


全くだよ、理事長の娘なんてバレたら皆の態度変わって困っちゃうじゃん!


「明日から母さんが帰ってくるんだ」


は?


母さんが?


「お前、母さんに会いたくないだろ?」


「うん…」


母さんは父さんに嫌われ出ていったはずなんだけどな。


もしかして、嘘ついてた?


「だから、お前の為にマンションを一部屋借りた」


あ、そりゃ、どうも。


「詳しい事はまた今度話そう。もし、母さんに会いたくなければ、そのマンションに行くといい」


喜んで行かせてもらうよ。


でも1人じゃむないよな〜


「何をしようがお前の勝手だ。金は部屋に置いといた」


自分勝手に出来るって事?


最高じゃん!


「足りなくなったら、理事長室に来い」


へー。うちに行くと母さんいるもんな。


結構、気が利くじゃん!


「話はそれだけだ」


「分かった」


しばらく父さんとも会えなくなるな〜


「あ!胡桃!」


理事長室から出ればすぐに楓彩が抱きついてきた。


「あれ?待っててくれてたの?」


「えぇ」

あれ?


この声って、楓彩だよね?


うん。そうだ。


以外と優しいんだね。


「なんて話だったの!?」


食いつくな、おい。


てか、痛い。


離せ、楓彩。


「あー母さんが帰ってくるから、マンション借りといたよ〜だってさ」


説明不足なのは知っているよ。


長話は苦手なんだよ、


話すのも聞くのも。


「意味わかんないけど、とりあえず、マンションに住むって事だよね!」


「まぁ、まとめればそうだね」


そうだ!


「二人も一緒に住まない?」

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作者名:ふるるん | 作成日時:2018年1月21日 11時

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