銀時の妹はどうやらトリップして雲雀の幼馴染みになったようです！ 肆 【番外編】が多い

番外編 誕生日 松下村塾編 完結 ページ13

三人は少し照れたような表情をしていた

銀「……実は俺達、(人1)に手作りをあげようって事になったんだ」

晋「自分達で作る物は、気持ちがこもりやすいだろ？」

小「……買うのは簡単だが、作るとなればまた別だからな」

銀「松陽に布の店紹介してもらって、自分達で色とかを決めて、小遣い果たして買ったんだ！」

…自分のお金を全部使ったと言うのに、何故かお兄ちゃん達はとても嬉しいそうだ

小「それで、買えたのは良いんだが何を作るかでもめてな……」

と苦笑気味に小太郎が言う

晋「…そこで(人1)が良く話す相棒の美桜にしないか？……という意見が出てな」

松「それで決定したのは良かったらしいですが、今度は作り方が分からないと言い出したんですよ」

先生が愉快そうに笑いながら教えてくれた

銀「…そんで、松陽に教えてもらって作ったんだよ」

「裁縫なんて初めてだから、スッゲェ時間と労力使ったし……怪我もするしで…」

晋「……血とかが付かないように必死でやったんだ」

小「そして今日の夕方過ぎぐらいにやっと出来たんだ」

そう……言ってくれた

晋「……まぁ、本物とは天と地の差があるからな……気に入らないのなら返してくれて構わない」

なんて言ってるが、少し悲しそうな顔をする晋助

……………………………

私はそのぬいぐるみを強く抱きしめた

貴『そんな事ない……！凄く…凄く嬉しい……！！』

私はまた涙を溢れさせながらそう言う
お兄ちゃん達は少し目を見開いたが、どこか嬉しそうだった

貴『私……っ……これ！…大切にする……！』

つっかえながらも私は言葉を紡ぐ

貴『ありがと……！本当にありがとう…っ…！』

そんな私の涙を晋助が拭ってくれた……そして

晋「……嬉しいとか思うんだったら…………」

「笑え」

「お前は笑ってる方が綺麗だ」

そう……言った

私は少し頬を赤くしながらも、晋助の言葉通り心の底から笑った
それを見た晋助もまた、私同様に頬を赤くしたが、どこか嬉しそうだった

そんな温かい雰囲気を壊したのは……

銀「見つめすぎだ！！」

ｸﾞｲｯとお兄ちゃんが腕の中に私を納める
小太郎もまた

小「何故高杉は何時も良いとこ取りなんだ！」

と言い、言い合いが始まる

私はお兄ちゃんの腕の中で先生に視線を向ける
すると先生と目が合った……が……先生は相も変わらず愉快そうな顔をしていた

そんな先生につらて、私も愉快そうに笑った









神様…もし…もしいるなら……

どうかこの時間が……この日常が……

ずっと……ずっと……





続きますように……


誕生日 松下村塾編 完結

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