銀時の妹はどうやらトリップして雲雀の幼馴染みになったようです！ 肆 【番外編】が多い

番外編 誕生日 松下村塾編 ページ12

松「…きっとソレは美桜が一生懸命探したんだと思います」

貴『……何故そんな事が言えるんですか？』

私が問うと……

松「……実はですね、随分前に美桜が私の所に来たんですよ」

！？美桜が……？

貴『美桜が森から出たんですか！？』

美桜は何度も言うが、人間が大嫌いだ
その為、美桜は絶対と言って良いほど森からは出ない

そんな美桜が先生のもとへ……？

松「はい。夜中突然私の部屋に来たんですよ」

貴『……何故美桜が？』

そう聞くと先生はニコリと笑って

松「相談されたんです」

と言った

銀「相談って？」

お兄ちゃんが聞き返す
また先生はニコリと笑い

松「「(人1)に何かをあげたい」……そう言われたんです。それで私はとある穴場を教えて差し上げたんですよ」

「その宝石はとても貴重で、めったに手に入らないんですよ。

しかもその宝石は持ち主を守ってくれるご利益付きなんです。……ソレは御守りとして持っときなさい」

お先生はそう言った
…………美桜……

貴『……そうですね…美桜の気持ちを無下に出来ませんしね…これは私の宝にします！』

『明日美桜にお礼を言いに行きますね！』

そう言うと先生は優しく微笑んだ

すると…

銀「……本当に(人1)は愛されてるな」

突然お兄ちゃんが言い出した

晋「……そうだな…」

小「……俺達が準備したやつよりも凄いな…」

皆の顔が沈んでいる

貴『……お兄ちゃん達が準備したものって？』

私がそう聞くと、お兄ちゃん達は顔を見合い、小さく頷いた

そして突然お兄ちゃんが走って何処かへ行ってしまった

貴『…お兄ちゃんは何処に行ったんですか？』

私が尋ねると二人は声を揃えて「「プレゼントを取りに行っただけだ」」
と答えた

それから少しして、息を切らしたお兄ちゃんが部屋に戻って来た
お兄ちゃんはｾﾞｪ…ｾﾞｪ…と言いながら私の前にスタスタと歩いて来て、体の後ろに隠していた少し大きな紙袋を渡してきた

私はそれを受け取り、『……開けて良い？』と言うと三人共頷いた
私はさっきの風呂敷同様、三色のリボンで縛られている袋をゆっくりと開けた

中には……









貴『！………………狼のぬいぐるみ……………………？』

袋を開けるとそこには、少しいびつで、不恰好な姿をした"美桜"そっくりのぬいぐるみがあった
しかも美桜と同じく、体の左横には桜の形をした火傷のような模様もあった

貴『…………これって……』

私が三人に視線を向けると……

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